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ANAは過去最大5100億円の赤字。航空、鉄道業界で働く人の本音は?

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「航空、鉄道、運輸、倉庫業界」の特徴について

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 上記のクチコミを踏まえると、「航空、鉄道、運輸、倉庫業界」の上位企業は大きく4タイプに分けられます。

■ タイプ1:大手内資グループの航空企業(日本トランスオーシャン航空・エアージャパン・日本貨物航空)
■ タイプ2:外資系の航空企業(フェデラルエクスプレスジャパン・キャセイパシフィック航空・エミレーツ航空)
■ タイプ3:船舶系の運輸業(日本郵船・商船三井)
■ タイプ4:鉄道会社(阪神電気鉄道)

 このうちタイプ1・2=航空機、タイプ3=船舶、タイプ4=鉄道を主に使う会社となっており、航空機を扱う企業の総合評価スコアが高くなる傾向が伺えます。また、この分野は大手グループ(ANA・JAL・三井グループ・三菱グループ・阪急阪神HD)の子会社がランキング上位に多くあらわれ、クチコミにも「〇〇グループ企業だから安心」というような内容のものが散見されました。

 同様な「安定を求める」傾向がタイプ2の外資系企業にも見られ、先述したように、フェデラルエクスプレスジャパンのクチコミに特に表れていました。外資企業はいわゆるGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)のような企業だけではなく、限りなく日本企業の体質に近づいている外資企業もあるということです。

 世の中には色々な企業・業界があり、就活サイトが言うように「チャレンジが好きで、仕事に熱心に打ち込む人」ばかりが望まれるわけではなく、「安定を求める、保守的な人」こそを強く求める業界もあります。

 そういう方にとっては、今回のランキング上位の企業は残業時間も少なく、有休消化率も高い傾向にあり、競争率も本社と比べて低くなる傾向があり、とてもおすすめできると感じました。本稿がご自身の希望業界分析の際に参考になれば幸いです。

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert) 協力/OpenWork[オープンワーク]>

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