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ANAは過去最大5100億円の赤字。航空、鉄道業界で働く人の本音は?

ビジネス

エアージャパン、商船三井、阪神電気鉄道

商船三井

Railway transportation of containers with Mitsui O.S.K. Lines logo photo ©Alexey Novikov

【株式会社エアージャパン】
強み:ANAのグループ会社であること。
弱み:すべてがANAの事情に左右されること。派遣パイロットの質が玉石混淆であること。非常に優秀な人もいれば、性格的にいい加減な人もいる。また、バブル世代事務職の管理職の質が非常に微妙であり、他に行き先のない人がきているのかと思うことがあった。
事業展望:ANAがある限りは大丈夫かと思います。
(事務職、在籍3年未満、女性)

【株式会社商船三井】
強み:合理的でリベラル。紳士的。争いや派閥を避けようとする。顧客の評判が良い。
弱み:信賞必罰が足りない。部長になれるかどうかで全てを決する。定航部門出身者が主要な地位を独占している。
事業展望:新しいビジネスモデルを育てるのが下手。海洋開発事業だけは将来性あり。
(定航、営業、G長、在籍20年以上、男性)

【阪神電気鉄道株式会社】
強み:鉄道事業が許認可事業であるため、会社が潰れることは考えにくい。また、人生設計をたてやすい。
弱み:沿線人口減少のため、収益は少しずつ減っていくことが想定される
(経理、在籍10~15年、女性)

日本貨物航空、エミレーツ…ほか2社

FedEx

FedEx van in Manhattan, NYC. photo © Madrabothair

【フェデラルエクスプレスジャパン合同会社】
強み:成長を続けている物流であることは純粋に強いかなと。成熟した業界はだいたい3社から4社に落ち着くようだが、ワールド単位で見てもトップ3の中で変動する位置にいるので安心出来ると思う。
弱み:物流全般に言えることだが、人材不足と高齢化。
事業展望:ヨーロッパへの事業拡大を計って大きな買収をしたが、それがどう出るかが今後に関わってくると思う。
(クーリエ、在籍5~10年、男性)

【キャセイパシフィック航空株式会社】
強み:世界トップレベルのサービスを強調。コスト意識も非常に高く、企業として非常に強い。
弱み:LCCの台頭へ対する対応が遅れた。シェア奪還が必要。
事業展望:香港をハブに世界へのネットワーク。
(日本支社、在籍5~10年、男性)

【日本貨物航空株式会社】
強み:母体の会社が大きい。
弱み:全体的に社内の風通し、透明化が悪く都合の悪いことをその場しのぎで対処しているように思えた。
事業展望:弱みを改善できれば変わっていくと思う。
(整備関連、技術職、一般職、在籍5~10年、男性)

【エミレーツ航空会社】
強み:グローバルな環境で仕事できるのは強みだと思います。
弱み:ドバイベースにならなければいけない。契約社員のままで、産休も数ヶ月と少な過ぎること。子育てしながら働きたい女性よりには向かない。若くて体力のある人たちをどんどん採用する方針で、その分新人の育成には適しているが、ずっとクルーとしてこの会社で働いて行こうと思っている人は少ない。
(キャビンクルー、在籍3~5年、女性)

 各社の特徴が色濃く出たクチコミを見つけることができました。次の項目ではこれらのデータを整理していきます。

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