内気な人でも「書く力」で一発逆転できるわけ
「話すように書け」と言われても……。「読みたいことを書け」と言われても……。文章を書くというのは、なかなかしんどいものですよね?
その「しんどさ」の原因を突き止め、ひとつずつ対処法を用意したのが、手掛けた書籍は累計100万部以上の編集者・竹村俊助さん(@tshun423)の著書『書くのがしんどい』(PHP研究所)です。竹村さんが10年以上かけて編み出した「誰でも書けるようになる」スキルとノウハウを教えてくれる1冊です。
ここでは、文章が書ければ、人見知りの人にも「一発逆転」のチャンスがあるということを同書を基に紹介します(以下、竹村さん寄稿)。
「リアル」では話上手が得をする
ぼくは、現代ほど「書ける人」が有利な時代はないと思っています。なぜか? ひと昔前まで、人と出会うのは「リアル」の場がほとんどでした。友だちや知り合いを介して出会う。なにかの会合やパーティで出会う。
あいさつをして、名刺交換して「ぼくはこのあいだ会社を辞めて、ライターをやっている者です」などと自己紹介をする。こういったケースでは「話すことがうまい人」が有利でした。
初対面の場面でうまく話せることができれば「いま、こういう本を書きたいと思ってまして。もしよかったら御社にお邪魔させていただけないでしょうか?」などとスラスラ言える、話が上手な人が得をするのです。
「テキストが初対面」の時代に
しかし今は「初対面がテキスト」というケースが増えています。最近の「初対面」は、ツイッターやメール、メッセンジャーやLINEだったりします。本人にリアルで会う前に「テキストにおける接触」がある。つまり「テキストが初対面」という機会が増えているのです。
そういう時代に有利なのは、話の得意な人ではなく、書くのが得意な人です。最初にテキストでその人を判断して「この人、おもしろそうな人だな」というのがすぐにわかる。文章がアドバンテージになる、引っ込み思案の人の時代と言えるかもしれません。
これからは「書ける人」が有利になっていくのです。