上京前はマネージャ業も。女優・奈緒がお芝居に挑戦した「20歳の決意」
マネージャーとして働いた経験も
――二十歳のときに福岡から上京されたそうですが、地元の事務所に所属していた頃に、社員としても働いていた時期があったというのは本当ですか?
奈緒:少しの期間ですが、社員契約していました。東京でオーディションがあるときに、マネージャーとしてついて行ったり、台本閲覧に行って、事務所の誰が合いそうか考えたり。そうしたお仕事をお手伝いさせてもらっていました。
――ご自身で女優として活動しつつ?
奈緒:そうです。とても面白かったです。自分が受けたオーディションに、次の日にはマネージャーとして出かけて行ったりして。すでに自分が受けているので、「こういうことを聞かれるかもしれない」とアドバイスしたりして(笑)。楽しかったですね。
――マネージャーとしてのお仕事も?
奈緒:はい。すごく楽しかったんです。マネージャーさんのお仕事って、すごく面白い仕事だなと思って。ただ、それで自分の中に迷いが出た時期があって、二十歳になって「もう十分に頑張りました。やっぱり女優はいいです」と言えるほど、お芝居に挑戦したのかと考えたんです。本気で飛び込んで、当たったらどうなるのか。「砕けるかもしれないけれど、やっぱり当たってみないと」と思ったのが、二十歳くらいの頃でした。
「最近は変な人だと思われている」
――ドラマをきっかけに奈緒さんご自身が注目を浴びるようになって、「こう見られているんだな」と自分自身とのギャップを感じることはありますか?
奈緒:役のイメージで、私が出ると「怖い」と言ってくださる方もいて、そういうのはすごく面白いです。ここ1~2年でだと、これまでは出演作のイメージで見ていただく感じでしたが、今ではバラエティや番宣でのイメージを持たれることですね。最近はちょっと変な人だと思われている気がします(笑)。
――あはは。そうなんですか。
奈緒:結構まともな人間だと、自分では思っているんですけど(笑)。知り合いには「よくしゃべるね」と言われます。新しい現場に入ったときも「全然しゃべらない人かと思った」「人見知りだと思っていた」と言われることがありますが。
――いろいろと経験されてきたので、飛び込むことも得意になったのでしょうか。
奈緒:経験というよりは、もともとの性格だと思います。人と話すことが好きなんです。大人数は苦手なので、そこは面倒な性格ですが(苦笑)、隣の人とかに普通に話しかけてしまうタイプです。