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大阪ガス、出光興産…エネルギー業界のクチコミ比較。社員の満足度は?

ビジネス

「電力、ガス、エネルギー業界」の特徴について

 これまでのクチコミを踏まえると、「電力、ガス、エネルギー業界」の場合は大きく3タイプの会社があると言えます。

■タイプ1:エネルギー販社(出光興産、RSエナジー、大阪ガス、東京ガス、電源開発、中部電力)
■タイプ2:エネルギー商材の営業会社(オン・ザ・プラネット、ネクシィーズ)
■タイプ3:大手エネルギー企業の子会社(日本エヌ・ユー・エス)

 このうち、タイプ1の会社が一般にイメージされる「エネルギー系」の会社です。これらの企業は商社ほどではないにせよ、平均年収も650万~900万円と水準は高めです。ただし、社員自ら「営業力が弱い」と明言する程度には寡占業界であり、電力・ガス自由化の流れに十分に対応できるかは未知数です。

 そして、今回最も注意すべきなのがタイプ2の「エネルギー商材の営業会社」です。オン・ザ・プラネットはニチガスの代理店事業、ネクシィーズグループは小売電気事業の「ネクシィーズ電力」と業務用家電レンタルサービス「ネクシィーズ・ゼロ」がエネルギー関連のサービスと分類できます。

 ただ、どちらの会社もエネルギー関連の事業は「数多くある商材・事業のひとつ」として扱っており、このタイプの会社を「若くて活気のあるエネルギー系企業」と認識してしまうと、別の事業部に異動することになった際に「思っていたのと違う……」となるでしょう。「その時々で儲かりそうなものを売る営業系の会社」と正しく認識した上で就職・転職するならば問題ありません。

 続いて、タイプ3の会社の日本エヌ・ユー・エスは石油・ガスプラント大手の日揮と米国NUS社の合弁企業として創立された「環境・エネルギー・資源分野のコンサルティング会社」です。外資企業の資本が入っていることから「外資系カルチャーも適度にある」企業といえます。タイプ1、2とも重ならないので、新たにタイプ分けしました。どのタイプの会社を検討するにせよ、各人に合う体質の企業を見つけて、長く働いていけることがもっとも良いことだと思います。

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert) 協力/OpenWork[オープンワーク]>

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