高圧的な物言いをする…苦手な人をスマートにかわす“3つの方法”
2. 高圧的な物言いには、反応しない
また、必要以上に高圧的に支配しようとする人も結構います。そういう人から身を守るには、その人の言葉を、まともに受けないことが大切です。
そこで必要なのが「どう話すか」よりも「いかに話さないか」です。つまり「反応しないこと」が、最大の防御になります。特に高圧的なタイプの人は、支配したい相手の反応を見たくて、過剰に高圧的に接してくるところがあります。
そういう人に対して、何か言い返そうとするとまさに相手の思うツボ。それ見たことかとばかりに、かさにかかって攻めかかってきます。そこで相手にひどいことを言われた時はあえて「反応しない」という選択をするわけですが、これがなかなか難しい。そこでコツをお教えしましょう。
それは心の中で、「はあ、あなたはそう思うんですね」「へー、そんな考え方もあるんですね」と唱えることです。つまり、「私は、そうは思わないんです」と、相手と自分との間に、ガッチリと強固なラインを引いてしまうのです。こうして「反応しない練習」を重ねると、やがて相手は、あなたの反応の薄さにあきらめるかもしれません。
3. 相手を変えようとしない
どんなにいい空間に身を置こうと心がけたとしても、年に数回は飲み会などで不平不満、悪口で盛り上がる人たちが目の前に現れます。その時は、どう時間を過ごすのがベストでしょうか。
それは「具合が悪い」と言って、中座してしまうことです。ただ、こうした場に少しでも居合わせた際に、注意してほしいことがあります。それは「絶対にその人たちをその場で変えようとしない」こと。
「ねえ、せっかくだから楽しい話をしようよ」「いい言葉がいい人生をつくるんだよ」などと言わないこと。1000本の矢があなたに向かって飛んできます。また「そうなんだ、ひどいね」という同調もやめましょう。あなたも巻き込まれてしまいます。
悪口を言う人、特にそれが頻繁な人は心がどこか渇いているのです。自分の中の心の穴を埋めていくために、誰かの悪口を題材にして自分を満足させようとしてしまうのです。
残念ながら、今の世の中はまだまだそんな場所が大多数です。殴る蹴るといった暴力は罪になりますが、人の心を傷つける言葉の暴力はよほどのことでない限り罪にはなりません。大切なのは、「周りが言ってもあなたは言わない」こと。せっかく大切な時間を使ってその場にいる以上、気づきを増やして自分のブレない軸を作ってくださいね。
<TEXT/人財育成JAPAN代表取締役 永松茂久>