飛ばないテントウムシが日本を救う?「がっちりマンデー!!」で話題の農政事情
生産局園芸作物課は、売れる新品種の開発が進められている部署です。
開発現場である、茨城県つくば市の農林機構では、りんごの「ふじ」や、梨の「幸水」、「豊水」などおなじみの品種をいくつも開発してきました。
主任研究員・西尾聡悟氏は、丹沢という品種を元に、ぽろっと渋皮が剥ける栗の新品種「ぽろたん」を開発しました。工場での加工時に便利な同品種は、栗の実をまるごと使う食品メーカーなどで重宝されているとのことです。
肩書きはきのこ係長「林野庁 特用林産開発室」
林野庁特用林産開発室では、きのこをはじめ、タケノコ、わさびなど、山で採れる木材以外の資源を取り扱う部署です。
きのこ普及のため全国からの問い合わせに対応する、重光昭子きのこ係長は、その肩書きに合わせて、髪型もきのこに似せるなどのユニークな一面も覗かせました。それとともに、自身の仕事に対する情熱の高さが伺えます。
食料産業局では、国内食品の販売を振興している部署です。
昨年幕張で開催された、海外へ日本食を紹介する展示会は大盛況。国産食品をアピールするキャラクター「こくさん」と一緒になって国内食品を盛り上げています。
害虫駆除にテントウムシ!?「西日本農業研究センター」
広島県福山市にある、農林水産省の研究機関・西日本農業研究センターでは、穀物や野菜の品種改良が行われています。
近年の成果の代表的な例として挙げられていたものは、害虫駆除剤に変わるものとして開発された「飛ばないテントウムシ」です。
このテントウムシは、飛ばずに農作物に常駐して害虫を食べ続けるため、農薬に頼らず害虫を駆除できるというものです。
開発者の世古智一主任研究員によると、開発には13年間という長い時間がかかっており、商品として発表されてからは徐々に各地へ広がっているそうです。