元レースクイーンが「1日10時間勉強」で宅建に一発合格するまで
1日10時間勉強「絶対に受かりたかった」
――社会人をしながら資格を取るのは、仕事と勉強の両立が大きな課題になると思います。どのような勉強法をしていたでしょうか。
滝沢:勉強が得意ではないと自覚していたので、テスト勉強のようにとにかく書いて覚えました。授業でわからなかったことはそのままにせず、先生に聞いてその日中に理解しておくことも意識しました。
また、はじめは撮影会などにも教材を持ち込んで休憩中に読んでいたのですが、気が散ってしまい全然ダメで。芸能の仕事のときは芸能の仕事に、勉強するときは勉強に徹する、と決めたらメリハリができてどちらにも集中できました。
――勉強中、モチベーションはどのように維持していたのでしょうか。
滝沢:講師の先生に対する憧れの気持ちですね。難しい専門用語をわかりやすく説明している姿がかっこよくて、「この人たちのようになりたい」と思ったんです。あとは勉強が本当にツラくて……。「来年また受験するのは嫌。今年度で絶対に受かりたい!」という気持ちも大きかったです。
だから宅地建物取引士資格試験前のラスト1週間は他の仕事を全部お休みして、1日10時間勉強しました。その追い込みも功を奏して、一発合格することができました。合格後は友人が経営する不動産で宅地建物取引士として働かせてもらうことに。平日は不動産で働きつつ、グラビアの仕事も好きなので、休日はイメージDVDの撮影や撮影会をしています。
「勉強の息抜きに私のYouTubeを見てもらえたら」
――宅地建物取引士講座のYouTubeチャンネル「教えて網タイ先生」を始めるようになったきっかけはなんでしょうか。
滝沢:「教えて網タイ先生」は、網タイツを履いた私がホワイトボードを使って、宅地建物取引士になるための講座をするというものです。コスプレや水着で講義しているので、初めて見る方は驚くかもしれません(笑)。
YouTubeにはたくさんの講座動画がアップされているのですが、どれも堅いものが多くて。もちろん、それが悪いことではまったくないのですが、ひとつくらい息抜きになりそうな変なコンテンツがあってもいいかなと思い、2019年にスタートしました。
このYouTubeチャンネルを「不真面目だ!」と叩かれることもありますが、批判は覚悟の上。動画を見て一人でも多くの人が勉強のモチベーションが上がってくれたら、私は嬉しいです。
――最後に、滝沢さんの今後の目標を教えてください。
滝沢:ありがたいことに登録者は少しずつ増えていて、動画をコラボしてほしいという話も来るようになりました。これからも自分の経験を生かして、試験に挑戦している人のサポートができたらいいなと思っています。
<取材・文/橋本岬>