「食事はおにぎり1個」手取り15万円の契約社員になった20代女性の後悔
おにぎり1個…コンビニ飯の日々
家事が苦手だという木下さんは、食生活も乱れがち。
「ご飯はいつもコンビニの弁当や、飲食店を利用しています。夜ご飯はコンビニのおにぎり1個とホットミールとか、朝ご飯は前日にコンビニで買ったパンやサンドウィッチをよく食べています。
お昼ご飯も会社近くのコンビニで買った惣菜パンとかが多いです。社食もありますが、割高なので滅多に利用しません。社食なのに割安感がないのが不満です」
自炊したほうが節約になると思うのですが……木下さんは「一度にたくさんの量を使いきれないし、料理も洗い物も苦手なのでどうしても……」と、自炊には抵抗がある様子です。
コロナの影響で副業の収入がゼロ円に
それでも、今の手取りには満足していなかった木下さん。昨年から試験監督の副業を始めたそうです。
「この手取りだと貯金はおろか生活ができないので、入社から程なくして試験監督のアルバイトをはじめました。金額にして月に1万~2万円程度もらっていたのですが、春ごろからコロナの影響で試験監督の仕事がゼロになりました。いよいよ本業しか手取りがなく、これまでにないほど家計が困窮しています。時給制の契約社員だと、ゴールデンウィークなどの連休が翌月の給与に響くんですよね……」
お盆休みを取ったらその分給料が減るので休めず、年末年始の連休も翌月の給料が減ると考えると、気持ち的にあまりのんびりできないとか。
「毎月の勤務日数を気にする生活に疲れてきたことと副業の収入が途絶えたことで、さすがに今の手取りで仕事を続けるのは難しいと感じたので、転職活動を始めました。このご時世なのでいい会社が見つかるかどうかわかりませんが……今度こそ正社員で、まっとうに一人暮らしできるくらいのお給料がもらえる会社に入りたいです!」
木下さんいわく、手取り15万円では「『生活できなくはない』というより『できない』」と語っています。入社前にきちんと手取り額と生活費を計算していなかったことが悔やまれます。彼女が安定した収入が得られる転職先を見つけられることを願ってやみません。
<取材・文/林加奈>