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アイス「ホームランバー」が60周年。長寿の秘密、当たりの確率を聞いてみた

ビジネス

再び手に取ってもらうための工夫を

 最後に今後の展望を聞くと、成毛氏は「(ブランドのファン作りについては)60周年を機に、もう一度ホームランバーを知る消費者に食べてもらうこと」を意識しているという。

「実を言うと、ホームランバーの認知度は70%を超えているんです。しかし、認知されているけど、ここ何年かはご無沙汰している消費者が多いということが課題。発売60周年の節目にホームランバーの魅力をいま一度伝えるため、『逆転ホームランバー』や『ホームランバー® 変化球味』といった一捻り加えた商品企画を行ってプロモーションをしました」

ホームランバー

SNSで話題となった「逆転ホームランバー」

 逆転ホームランバーは、普通のバニラとチョコの二色のバーアイスに見えるが、「チョコ味と思って食べるとバニラ味、バニラ味だと思って食べるとチョコ味」とまさに見た目と味が“逆転”したアイスだ。

ホームランバー

ホームランバーお馴染みの「ホームラン坊や」。今ので13代目になるという

 SNSに話題に上がるような商品企画をすることはもちろん、今後は「ブランド認知度を上げていきたい」と語る。

「新型コロナの状況を鑑みながらになりますが、店頭での試食販売やプロ野球とのタイアップで、ゆるキャラの“ホームラン坊や”を使ってメディア露出を増やしていきたいですね」

 アイスクリームは各メーカーからさまざまな商品が発売されており、売り場の争奪戦争と言っても過言ではないかもしれない。

 時代に合わせた消費者のニーズを汲み取り、いかにブランドのファンを増やしていけるかが大切になってくるだろう。ホームランバーの今後の展開に注目したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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