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松本穂香が告白する「かなり地味だった」学生時代に“嫉妬した相手”

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 ドラマ『この世界の片隅に』や、連続テレビ小説『ひよっこ』、最近では所属事務所の公式YouTubeチャンネルで一人芝居も披露して活躍中の女優・松本穂香さん(23)。彼女が主演する青春映画『君が世界のはじまり』が7月31日(金)よりテアトル新宿ほか、全国にて上映中です。

松本穂香

松本穂香さん(23)

 監督であるふくだももこ氏の原点でもある2本の短編小説を映画化した本作では、大阪のとある町を舞台に、まだ何者でもない自分を持て余していた高校生たちの退屈な青春を、ヒリつくような、ある事件とともに映します。

 松本さん演じる主人公・えんは、授業をサボるが、成績は学年で一番。一見、悩みがないように見えるが、ある秘密を抱いている女子高生です。複雑だけれど誰もが思いあたるような青春群像である本作のみならず、松本さんの青春時代、そして今後の展望についても聞きました。

撮影現場では「素に戻ることがなかった」

――今回の『君が世界のはじまり』の撮影を通して、一番に感じたことは?

松本穂香(以下、松本):『おいしい家族』に続いて、ふくだももこ監督とまたご一緒できたことがうれしかったです。シンプルに、自分が出ている、出ていない関係なく、とても面白くて好きだなと思ったので、そんな素敵な映画をふくださんとまた一緒に作れたことは幸せなことだと思いました。

――さまざまな世代の共演者の方が登場しますが、撮影現場はどういう雰囲気でしたか?

松本:いま思うと、みんな演じるキャラクターになりきっていたように思います。カメラが回っていないときでも、素に戻ることがなかった気がします。

――えんというキャラクターは、どういう想いで演じていましたか?

松本:彼女が見ている世界は、お客さんが見ている世界になるんですよね。それは脚本をいただいたときから感じていました。すごく説明が難しいのですが……。冒頭でえんの目がアップで映って、そこから物語が始まっていく。だからスクリーンに映っている世界は、えんが見ている世界なんです。わたしとしては、俯瞰で見ているような感じでした。彼女はそういう存在なんだなと思って演じていました。

自分が持っているものだけで演じた

『君が世界のはじまり』

『君が世界のはじまり』場面写真

――演じる上では、ご自身の想いも乗っているのでしょうか?

松本:そうですね。彼女のような複雑な気持ちになったことがないので、自分の学生時代と重なる要素はそれほどないのですが、自分が持っているものだけで演じていたとは思います。想像したものや人を好きになる気持ちはわかるので、その共通点はありました。

――こういう題材の場合、自分のことを見つめ直す作用もありそうですが、松本さんの場合はいかがですか?

松本:撮影中よりも、こうしてインタビューを受けている最中に思うことが多いかも知れません。自分に役柄と同じような過去があったら、そういうことにもなると思うのですが、今回のえんという子については、特に重なる部分がなかったんです。

 演じながら、役柄が青春している瞬間を通じて「自分にもこういうときがあったな」と思うことはあるんですが、学生時代を思い出したり、どういうふうに今につながっているのかなどは、こうして聞いてもらって初めて気づくことが多いですね。

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