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パチンコ店の都心・郊外・ドヤ街でコロナ対策を取材。意外な工夫も…

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ドヤ街の店は消毒液を置いているが…

 最後に訪れたのは、関東某県にある「Y」だ。この周辺はドヤ街と呼ばれ、日雇い労働者が泊まる簡易宿泊所が多く集まっている。このような場所ではどんなコロナ対策が行われているのか。店内に足を運んだ。

 まず驚いたのは政府支給のマスク、通称アベノマスクを着用している人が多いこと。町中であまり見かけることは滅多にないあのガーゼマスクだ。洗って再利用ができるので、安上がりなのだろう。

パチンコ

入り口窓は常に開きっぱなしになっていた

 ただし、しっかりと口まで覆って着用している人は少ない。呼吸がしやすいように鼻を外に出している人がいるのはもちろん、中にはアゴの下までマスクを下げていて、つけている意味が全くない人まで散見された。高齢者の客が多いので、いささか心配である。

 もちろん店側としても配慮は行っている。店内放送でマスクの着用を促したり、店の入口には消毒液を置いたりしているが、使っている客はほとんどいないのだ。ドヤ街のパチンコ屋に訪れる客はあまりコロナを気にしてないのだろうか。店の外でタバコを吸う高齢男性に話を聞いた。

アベノマスク着用の男がワラワラと

パチンコ

「アベノマスク」をつけてパチンコを打つ人たち

「コロナ? まあ一応マスクはつけてるけど、あんまり気にならないな。そんなことより禁煙になったこと(筆者注・今年4月パチンコ店が全面禁煙化)のほうが問題だよ。外でタバコを吸わなきゃなんねえ」

 コロナに感染することは危惧していないようだ。では、出玉の具合はどうなのだろう。

「そうだなあ。コロナ前よりもパチンコは回ってるような気がするわ。なんだかんだプラスになってるし。たぶん店が客を離さないように、甘くしてるんじゃないか?」

 3つの異なる立地のパチンコ店を取材して、それぞれ違った対策をとっていることがわかった。これだけ人気の娯楽施設がクラスターにならないことを願おう。

<TEXT/野村竜二>

1994年生まれ。月刊誌「裏モノJAPAN」編集部。テレクラからハプバーまで、様々なアングラスポットに文字通り裸一貫で突撃するライター

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