「自己肯定感」が低い日本人。ポジティブになれる“口ぐせ”を
ネガティブ思考をポジティブ思考に
自己肯定感を今からでも高める方法として、まずはどの分野で自己肯定感が低いのかを知る必要があるという。
「13~29歳・男女に対する内閣府調査を参照すると、自分について誇れない要素として『容姿、運動能力、決断力、意志力』が挙げられています。自分に対して悲観的で、自分の能力に対する自信のなさが表れていると示唆できます。特に自己決定してきた経験が不足しているように感じました。
自己肯定感を高めるには、認識の訓練を積み重ねて、ネガティブ思考をポジティブ思考に切り替えていくプロセスが必要です。何度も繰り返せば必ず自己肯定感は上がります。基本的には何事も『自己決定して、やる』ことが大事になります」
鏡を見ながら、声に出して自分を褒める
そこで小西氏に、自己肯定感を高める方法を教えてもらった。いずれも一人でできることだ。
「まず毎日その日を振り返り、自分が達成した出来事を書き出します。大それた成功でなくとも、頑張ったこと、ちゃんとできたことでも良いです。
次に毎晩寝る前にも鏡の前で自分の顔を見ながら、その日に達成したことを思い出し、声に出して語りながら自分自身を褒めてあげます。ちょっと最初は照れくさいでしょうが、しっかりと振り返って、1日の経験の中を見回して、ポジティブなことだけ語りましょう。慣れると客観視できるようになります。
そして体を動かすことも大事。ウォーキング、自転車、水泳など、なんでも良いです。要は自分で決めたことを実行するという行為そのものが自分を強くし、心身を元気にさせます」