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コロナ不況下での住宅ローン。賢い借り方・返済のコツをプロに聞く

コラム

ペアローン活用による控除を

 住宅購入の際に夫婦双方が住宅ローンを組んで、2本分の住宅ローンの契約を行う「ペアローン」にすれば、住宅ローン控除が夫婦それぞれで受けられるメリットがある。

「ペアローンのメリットとしては、借り入れ可能額が増えるので、単独では手の届かないような都心の高額マンションを購入できるようになります。また、住宅ローン控除が夫婦双方で受けられるため、節税効果も期待できるでしょう」(正藤氏、以下同)

 ただ、注意したいのが返済リスクも当然のように大きくなるため、どちらかの収入がなくなるという不測の事態だ

「例えば、数年後に赤ちゃんが生まれて奥様が退職する場合などは、奥様の収入がなくなると、住宅ローンがそのまま家計の負担になってしまうからです。将来のライフプランを夫婦でよく話し合った上で、どのような借入方法がベストかを選択していただくことが重要です」

家計の状況や人生設計を踏まえて

幸せな家族像

 会社にもアクセスしやすく、立地のいい都心のマンションを選べば、ライフスタイルは充実する代わりにそれだけ綿密な返済計画を立てることが求められるだろう。今後の金利変動の動向や社会情勢を踏まえ、住宅ローンとどう向き合っていけばいいのか、最後に正藤氏に伺った。

「私も業界で10年以上、住宅ローンの仕事に携わっていますが、住宅を購入するためのローンという点では、商品は大きく変わっておりませんが、付帯するサービス(団信や+αのサービス)に関しては、日々変化しています。

 保険と同様で、住宅ローンについては、何年かおきに見直すことで、金利が下がるだけでなく、トータルでメリットを受けられる場合もあります。また、昨今の社会情勢からテレワークが推奨されることで、都心よりも郊外や地方に住宅を購入する流れも増えてくるかもしれませんので、家計の状況や人生設計を踏まえて、最適な住宅ローンを選択していくことを心がけるといいのではないでしょうか」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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