28歳レースクイーンがコロナで人生初のOLに。月収ダウンでも「後悔はしていません」
収入はOLになり少し落ちた
「イベントやレースクイーンの仕事は毎回、現場スタッフや一緒になる女の子が違います。だからその場の空気を読んで、自分の立場に応じた振る舞いをすることが求められる。そこで培った観察力は今のオフィスでも生かされています。
それに毎回同じ場所に行き来して、定時に帰れるのがすごく楽で。タイトスカートやピンヒールといった、かわいいけれど疲れちゃう“男ウケ”を意識したファッションをしなくていいのも嬉しいですね。OLになると決まったとき、初めてオフィスカジュアルと呼ばれる服を買いました。今はゆったりした着飾らない服で日々過ごしています」
前職ではコンパニオンの場合は日給1万2000~1万5000円、モデルだと日給1万5000~2万円が相場。現在の月収は約20万円。OLになり少し収入は落ちているが、そこまで生活には困っていないとのこと。
「以前は交通費が実費になる場合がほとんどでした。さらに仕事が終わったあとは同じ現場になった女の子とごはんや飲みに行くことも多かった。でも今は、交通費は支給されるし、コロナの影響でほとんど自炊している。そう考えると収支はトントンかなと思います」
理想は芸能仕事とOLの両立。いつかは結婚も
「ただ、現場にいるときはファンの方に食べ物や飲み物を買ってもらっていたので、その分を考えるとちょっとマイナスかもしれません。今は久しぶりに自腹でお菓子を買っています(笑)」
新型コロナウイルスの影響で人生が大きく変わった咲さん。華やかな芸能の仕事に未練はあるのだろうか。
「家族に一般企業で働くと伝えたら、『ついに咲が!』と万々歳。自分でも、今年29歳になるから表に出る仕事はそろそろ潮時かなと、感じていたので後悔はしていません。ただ、表舞台の活動がなくOLに転職したことを公言していても、変わらずSNSでファンの方からたくさん反応をくるのがすごく嬉しかったし、励みになりました。
モデルの撮影現場は少しずつ再開してきているので、無理せず今の仕事と両立できるのが理想です。そしていつかは結婚もできたらいいなと思っています」
<TEXT/橋本岬>