伊藤沙莉、25歳のブレイク女優が明かす「仕事人として大切にしていること」
憧れの俳優はジム・キャリー
――ところで、伊藤さんが影響を受けた作品とか人はいますか?
伊藤:ジム・キャリーにずっと憧れてます。『ふたりの男とひとりの女』と『ディック&ジェーン』と『トゥルーマン・ショー』、この3本にはかなり影響を受けています。『トゥルーマン・ショー』って、最初はすごく滑稽で面白いんだけど、それがどんどん切なくなっていくじゃないですか。でもジム・キャリー自体はそんなにふざけていない。
一生懸命生きてることが滑稽だったり、外から見ると笑えたりする。変に技術とかを使うよりは、真摯にやれば届くものが絶対にあるんだろうなって。実際にジム・キャリーがどうアプローチしているかは知らないし、インタビューを探ったりもしていませんが、勝手に影響はもらってます。
ああやって面白くできる人が、心を動かす瞬間というのはかっこいいし、憧れます。
デカくなったような顔をしたら終わり
――小3からお仕事されているわけですが、仕事人として大切にしていることは?
伊藤:『ステップ』からも伝わりますが、やっぱり周囲の人たちの支えは大きくて、それに感謝することです。ひとりでデカくなったような顔をしたら終わりだなと思います。たとえば鼻が1ミリでも伸びていたときに折ってくれる人がいると幸せだと思いますね。今のところ私にはいますし。一瞬で折られます。幸せな環境です。
――以前お話を伺ったときに、女優のお仕事をやめたいと思ったことはないけれど、向かないと悩んだ時期はあったとお話されていました。
伊藤:ありましたね。青春を取り戻そうと思って、友達と遊んでいた時期もありました。友達の家に泊まりに行くとか、その程度のことですが、それまで「この仕事をしてるんだからダメ」だと言われていたことをやったりして、腐っていた時期もありましたね。