コロナショックで「最悪の経済危機」が到来。海外では暴動やテロも
日本で暴動やテロは考えにくいが…
今後、日本の人口は減少するが、世界人口はアジアやアフリカなどの途上国を中心に急激に増加する。現在は77億人、30年後には97億人という説もあり、じきに100億人を超える。現在でも人口の半数が25歳以下という国も少なくない。そういった中では、いかに若者の人口増加に見合う分の安定的雇用が世界的に必要になる。
しかし、今回のコロナショックは、そういった流れに大きく水を差すことになる。21世紀以降激しくなったテロも、根底には雇用や経済格差の問題がひとつにある。コロナショックは暴動やテロを誘発する恐れがあることは念頭に入れないといけない。
コロナショックによって、日本でも海外で起きているような暴動やテロが発生することは考えにくいが、世界恐慌の時代とは比べものにならないほど、グローバル経済は進んでいる。特に海外に出る日系企業にとっては、治安上の問題がこれまで以上に大きなネックとなる可能性がある。
すでに世界の若者たちの怒りの火はついている。コロナショックはそれに拍車を掛けるのだろうか。
<TEXT/イエール佐藤>