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新型コロナ沈静後も、ドライブ旅行に不安がつのるワケ

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中国やロシアの同行に注目が集まる

ロシア 中国

ロシアと中国の国旗(CC BY 4.0)

 2019年、イラクのアブドルマハディ首相(当時)が北京で習近平国家主席と会談し、「一帯一路」に参加することを表明した。今後、中国の経済的浸透がイラク国内で高まり、イラクや中東を巡る大国間の覇権争いがますます高まる可能性もある。

 我々日本人にとって、中東地域は遠い世界のように感じるかもしれないが、実は日常生活に密接している問題だ。メディアが報道しなくなると、「なんだ、危機は去ったのか!」という錯覚に陥ってしまうが、現実は全くそうではない。

 新型コロナ感染拡大による外出自粛に加え、ロシアやサウジアラビアが協調減産の打ち切り、産油国が増産にかじを切ったことで、石油価格は暴落し、依然として不安定な状態が続いている。

 こうしている今も米イラン危機は続いている。今年1月初めのように、ひとつの出来事によって一気に緊張が高まる可能性は決してゼロではない。そして、ひとたびそのリスクが浮上してしまうと、影響は日常生活にも直結することを我々は知っておくべきだろう。

<TEXT/イエール佐藤>

国際政治学者。首都圏の私立大学で教鞭をとる。小さい頃に米国やフランスに留学し、世界の社会情勢に関心を持つ。特に金融市場や株価の動きに注目し、さまざまな仕事を行う。100歳まで生きることが目標

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