自己PRで「海外旅行経験」は意味ある?実は意外な評価ポイントが
語学力を売りにしていない
――海外経験というと、紹介先の企業が期待するのは語学力である気がしますが、登録条件には含まれていないのでしょうか。
田村:確かに語学力を期待する企業もありますし、実際に語学が堪能な方の登録はあります。しかし、「旅人採用」は語学力だけを売りにするサービスではありません。一番の魅力は、パーソナリティな部分だと考えております。
主体性、問題解決能力、意思決定スピード、柔軟性、行動力など。海外経験を通じて、人間的な部分で磨がきがかかると考えております。
――初めて「旅人採用」を知った方からはどのような反応がありましたか。
田村:今まで海外経験に価値を置いた人材紹介サービスがなかったので「良いところに目をつけたね」という声を各所からいただいております。働くことに真摯に向き合う気持ちや、世の中に役立つことをやっていこうといった社会貢献に対する思いが強いのも、海外での経験がある人材ならではの発想と考えています。
旅人に対して何が求められるか
――旅人に求められるポテンシャルはどんなところでしょうか。
田村:求められるポテンシャルは、「意思決定できる力」ではないでしょうか。海外に行くと覚悟を決めてから、アルバイトでもハードワークをして、なんとか貯金する訳ですよ。海外に出発したという時点でハードな環境の中、よくやりきったなと成功体験が生まれます。
そして海外に行くと、楽しい事ばかりではなく、トラブルや言葉やカルチャーの壁にぶち当たります。誰も助けてくれないので自ら考え、自ら動く。まさに意思決定の連続です。そういった経験から主体性が身に付いて帰国する方が非常に多いように感じます。