レッドブルの次は“環境に優しい”スムージー。「華麗なる転身」を代表に聞く
飲みごたえがあって風変わりな3種
日本で販売されているイノセントは「おおまじめストロベリー」「やんごとなきマンゴー」「ゴージャスグリーン」の3種類。風変わりなネーミングもさることながら、豊富な野菜や果物がぎゅっと詰まったスムージーで飲みごたえがある。
筆者も取材時に飲ませてもらったが、野菜や果物本来の味を楽しめるとともに、独自のブレンドによって生み出された「飲みやすさ」を感じた。
「イノセントは、腹持ちが良いのでオフィスで小腹が空いた時に飲んだり、リフレッシュしたい時に飲むのに適しています。また、忙しいライフスタイルの中で朝食に取り入れれば、清々しい朝を過ごせますし、わざわざミキサーにかける手間も省けます。お酒を飲みすぎて2日酔いになった朝に飲むのもおすすめですよ」
また、イノセントがヨーロッパで愛される理由として、スムージーの美味しさだけではなく「消費者との近さ」が挙げられる。一般企業に見られるような「会社」と「顧客(消費者)」という形で隔てるのではなく、消費者=ドリンカーと呼び、親しみやすさを掲げることで、イノセントのファンを増やすスタンスを取っているのだ。
「会社」と「顧客」の垣根をなくす
「『企業と友達になってください』と、よく例えています。オフィスにはいつでも遊びに来てもらっていいので、取引先やドリンカーといった枠組みを考えずに、フランクに接して常にオープンマインドであること。これはイノセントのカルチャーで創業時から受け継がれています」
イノセントのフルーツガーデン(オフィス)は恵比寿にあり、アポなしで誰でも入れるオープンオフィスになっている。通りががりの人や近所の人がふらっと立ち寄ることも、時にカフェと間違って入ってきたりするが、全ての来客に対してウェルカムだという。
来客者は、希望に応じてオフィスツアーに参加したり、常備しているイノセントのスムージーを試飲したりと、イノセントの世界観を知ってもらうようコミュニケーションが図れる。
「イノセントのドリンカーと直接コミュニケーションできることは、マーケティングをする上でとても重要です。ブランドに対する率直な声を聞けるので、ポジティブな意見はもちろん、時には叱咤激励をもらうこともあります」