写真が手元に残る魅力…おすすめインスタントカメラ5選
スマートフォンの普及で、誰もが気軽に写真を撮れるようになりました。
ただ、スマートフォンで撮った写真はしょせんデジタルデータ。記憶媒体がクラッシュしてしまえば、消えてなくなってしまいますし、アルバムを作って見返すこともできません。そこに味気なさを感じている人に、ぜひ試してほしいのがインスタントカメラなのです。
今回は若手ビジネスマンにオススメの「インスタントカメラ」を5つ紹介します。
インスタントカメラの始まり
そもそもインスタントカメラは、撮影直後に現像することができるフィルムを使用したカメラです。レトロ風な写真の仕上がりや、ファッショナブルなカメラ本体などから、人気が再燃しています。それに、何と言っても、実体のないデジタルデータではなく、フィルムとして手元に残り続けるというのが最大の魅力と言えるでしょう。
インスタントカメラを作ったのは、エドウィン・ハーバート・ランドというハーバード大学を中退した一人の若者でした。
大学を中退した彼は、ニューヨークで安価で高品質な偏光フィルターの開発に勤しんでいました。コロンビア大学に忍び込んで実験を繰り返し、ニューヨーク公共図書館で光学について勉強をするなどのたゆまぬ努力を続け、偏光フィルターの事業化に成功しました。
当時幼かった娘に「ねえ、パパ。どうしてその場ですぐに写真を見ることができないの?」と尋ねられたことがきっかけとなりランドは、インスタントカメラのアイディアを思いつき、すぐさま開発に取り掛かりました。そして、1948年に「ポラロイド ランドカメラ95」を発売し、飛ぶように売れたと言われています。
これがポラロイドカメラの始まりです。ポラロイドカメラの発売以降、アンディ・ウォーホルや、デイヴィッド・ホックニー、荒木経惟など、多くのアーティストに愛され、ポップアートやユースカルチャーを牽引してきました。
■No.1: 熱心なファンたちによって復活したPolaroidフィルム
Polaroid ORIGINALS「ONE STEP2」
2000年代に入ってデジタルカメラにシェアを奪われてしまい、Polaroid社は経営破綻に追い込まれてしまいます。しかし、熱心なファンたちの運動によって、Polaroid社の生産拠点をリースする形でフィルムの生産を再開しました。それが2008年に発足したImpossible Projectです。
Polaroid社から発売された傑作カメラ「OneStep」の後継機種として、Impossible Project社の新ブランドPolaroid ORIGINALSが、2017年に発売したのが「OneStep2」です。最大で60時間の継続使用が可能なUSB給電の充電式バッテリー、ストロボを装備、現在の環境で使いやすいように機能も刷新されています。
このクラシカルな外観は、持ち歩いているだけで撮影のモチベーションを高めてくれることでしょう。値段は129.99ユーロです(約1万7000円)。
■No.2: Polaroidブランドの次世代型ポラロイドカメラ
Polaroid「Polaroid Snap」
経営破綻した後のPolaroidブランドは紆余曲折を経て、2009年に復活を遂げ、デジタルカメラやフォトプリンター、アクションカメラの販売を始めました。
このPolaroid Snapは、印刷機能を備えたデジタルカメラで、インクを必要としない専用紙に、写真を印刷することができます。モバイルフォトプリンターとデジタルカメラが一体になった次世代型のポラロイドデジタルカメラです。
デジタルカメラとしての機能も充実しており、有効画素数は1000万画素で、カラー写真はもちろんのこと、色味を変更できるカラーエフェクトモードや、4枚の写真を1枚のペーパーにプリントするフォトブースモードなど、表現の幅を広げる機能が搭載されています。価格は1万7280円。