ニトリ、業績絶好調でも中国で苦戦。アパレル進出の勝算は…?
「N+」でアパレルに進出する理由
一方、ニトリHDは商品開発・新業態進出も積極的に行っています。その実例が婦人服ブランド「N+」と化粧品ブランド「GUARDIO(ガーディオ)」です。
商業界ONLINE「ニトリが婦人服に進出したわけ」(2020/1/9)でも、指摘されている通り、アパレル事業は海外での商品調達物流・ロジスティクスが必須条件です。
ニトリは、すでにその下地を本業(家具・インテリア用品)で十分に備えているので、相乗効果が期待できるためです。
グループ企業のうち、家具製造を担う会社の「株式会社ニトリファニチャー」の企業沿革を見ると、1986年の「台湾、アメリカ、マレーシア、韓国より材料輸入」と「台湾企業との業務提携により、部材開発開始」を皮切りに着実に海外生産体制を整え、1995年にはグループ企業のインドネシア工場より完成品を輸入開始しています。
化粧品ブランドで女性支持をつかめるか
グローバルな生産体制においては、ニトリHDには、すでに少なく見積もっても25年分のノウハウ蓄積があるのです。
事実、「N+」ブランドで提供されている商品は1点あたり5000円以内が基本で、1点当たりの価格帯が高くなりやすいコート類でも1万円を超えないようになっており、非常にお手頃な価格帯になっています。これはユニクロと同程度か、それより安い価格帯です。
また、化粧品ブランド「GUARDIO」は日本製にこだわったスキンケアブランドです。
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— デコホーム (@decohome_nitori) January 25, 2020
2月時点では「N+」「GUARDIO」ともに、Twitter、Instagram上の口コミの広がりはほとんどない状態ですが、今後、ターゲットユーザーである女性の支持を得られるかに注目が集まります。