食事を過度に減らすのはNG。ライザップトレーナーが語る「ボディメイク術」
ウエスト周りを絞る運動は?
とはいえ、いきなりトレーニングジムに通ってウェイトトレーニングを行なったところで、3日坊主で終わってしまえば元も子もない。「目的の駅から1駅手前で降りて、歩く量を増やす」「エレベーターではなく階段を使う」などの運動習慣を作ることが、大事になってくる。
「脂肪燃焼のためには有酸素運動が効果的。ウェイトトレーニングの後に、有酸素運動を取り入れるのが理想ですね。注意したいのは、腹筋すればウエスト周りが絞られるわけではないこと。達成感は得やすいが、直接的に脂肪が落ちるわけではないので、ジョギングやウォーキングなど、全身を動かす有酸素運動を積極的に行うようにしましょう」
現代の仕事環境は、デジタルが発達したことによりデスクワークが主流となっている。
オフィスで手軽にできるエクササイズについて伊藤氏へ尋ねたところ、「オフィスは自宅のように人目を気にせずスクワットなどの運動ができない」と前置きした上で、「椅子に座った状態でできるエクササイズがおすすめ」と説明した。
オフィスでできるエクササイズ
「パソコン作業を続けていると背中が丸くなりやすく、姿勢が悪くなります。肩甲骨周りを動かすストレッチや屈伸、伸びなどを行なって血行を良くし、2時間を目安に適度な休憩を取るように心がけると良いでしょう。また、同じ姿勢を続けることも筋肉が固まってしまう原因になるので、椅子の高さの調整や背もたれの間に小さいボールを入れるなど、姿勢を正す工夫をするのもおすすめです」
最後に、体づくりをする上で重要なことを伊藤氏に訊いた。
「我々RIZAPは、なりたい体に合わせて目標を定め、結果にコミットします。過去にプログラムを受けて、50kg以上の減量に成功した事例もあることから、人は目標を決めれば達成しようと努力できると感じています。一時的な対処としてエクササイズに取り組むのではなく、日頃から運動や食事に気を配ることが先決。体づくりは『行動の習慣化』が最も大切な要素です」
<取材・文・撮影/古田島大介>