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橋下徹氏「僕が批判されても持論を展開する理由」

学び

自分の意見を持てば、揺らがない

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 しかし工場のレベルが上がれば、汚染処理水の安全性が確認された場合には何ら問題ないという持論が導き出され、しかも「世界の原発ではどうなっているのだろう?」と問いが湧き、その点を調べることになるでしょう。そうすると、現在、福島原発の汚染処理水は安全基準を満たすものになっており、安全基準を満たしていないものは、さらに処理をして安全基準を満たすことが可能であることがわかります。

 そして世界の原発も、汚染水はきちんと処理をした上で海に放出していることがわかります。

 ここまで来ると、「科学的に安全が確認できた汚染処理水は海に流しても大丈夫」という揺るぎない持論がアウトプットされます。こうなれば、たとえ全国的に、「汚染処理水は危ない!」という声が強くても、持論が揺らぐことはありません。松井さん、吉村さんはその域に達しているのです。

 持論をアウトプットする自分の工場のレベルが上がり、揺るぎない持論がアウトプットできるようになれば、どれだけ権威のある人から批判を受けようとも、日本中から批判を受けようとも、持論を展開し、自分の道を突き進むことができるのです。

<TEXT/橋下徹>

1969年東京都生まれ。2008年、38歳で大阪府知事、2011年に大阪市長に就任。実現不可能と言われた大阪都構想住民投票の実施や、行政組織・財政改革などを行う。2015年、大阪市長を任期満了で退任。現在はTV番組出演や講演、執筆活動など、多方面で活動している。

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