OB訪問をムダにしないコツ。社会人がイラっとする言動とは
OB訪問直後は「何を考えたか整理する」
学生側がOB訪問の事後にできる工夫については、インプットした情報に対して、さらに「自分が何を考えたかを整理しておくこと」をお勧めします。
例えば「採用サイト上はチームで働くことを推していると感じた(仮説)が、実際に話を聞く中で、ベースとして個が強い組織から成り立っていることが新たな発見だった(事実)」など、自分のイメージと合致した点・相違点などをまとめていくと、学生側も参加した意義を感じられるのではないでしょうか。
学校主催、企業主催のどちらの場合でも、こうした訪問を「与えられたもの」と受身的に捉えるのではなく、訪問するための準備や目的を持つなど、能動的に臨むことが大切です。
OB訪問でのNGな質問の仕方
また、何を聞いたらよいか迷うあまり、意味不明な、ぼんやりとした質問をしてしまう就活生も多いです。
筆者が社内で行っている就活講座の中で、最も多く質問を受けるのがこの「質問のやり方」なのですが、基本的には「意図を持って、自分の現在地を示しながら質問をすること」を心がけるように伝えています。
<ケース1>
=====
悪い例:1日のスケジュールを教えてください。
=====
「1日のスケジュール」は、採用担当者が面接で聞かれるたびに「調べてくれよ!」と思う質問ナンバーワンです。
=====
良い例:1日のスケジュールについて、始業から終業までに行う仕事は把握しているのですが、1か月のうちで残業がどのような業務で発生することが多いのか、教えてください。
=====
良い例だと、1日の中でも「残業」という時間にフォーカスして質問をしているので、相手も答えやすく、質問者も明確な回答を得られます。