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整形地獄にハマった元アイドルの主張「泣きながら“張ったエラ”を殴り続けた…」

暮らし

人前で笑えるようになった

 整形をして失ったもの、辛いと思ったことはたくさんあります。

・家族、友人を心配させたこと
・整形の後に付き合った彼氏に、整形を告白するか悩んだこと
・戻れない普通の大学生活
・人間を信じられない心
・所詮、顔だと思ってしまう癖
・整形を叩くネットの声や現実の声を聞いたとき

 それでも今、私は整形したことを後悔はしていません。

 今の顔は気に入っていますし、人前で笑えるようになりました。それまでは自分のようなブスが服や化粧品を買っても仕方ない、とおしゃれする気もなくしていましたが、段々とおしゃれも楽しめるようになりました。

 正気に戻ってからは、芸能事務所もやめて、自分の顔をそこまで気にすることもなくなりました。世の中、顔で判断される部分は確かに多いけれど、それでも終わりのない「整形地獄」を過ごすよりも、自分の顔を受け入れるほうが良いのではないかと今では思います。

整形に依存すると終わりはない

注射

 整形に依存すると終わりはありません。あの時、気づかなければ、私は一生整形し続けることになっていたでしょう。

 だからこそ自分を好きになるための整形はしてもいいけど、人に認められるための整形は本当に意味がないものとも思いました。人の美的感覚は十人十色。

 どんな顔になったとしてもあなたのことを「可愛くない」という人はいるはず。だからこそ、整形を考えている人は、「自分のため」の整形をしてください。

<TEXT/雛野まほ(@hinanomaho)>

下ネタから人生まで、幅広く書きたいしくじり続けるフリーライター。アイドル活動中に顔面コンプレックスを抱き、総額200万円近く掛けて整形する。大学時代は数え切れないほどのアルバイトを経験し、その結果大学を留年する。座右の銘は「法に触れなきゃやってみよう」 (@hinanomaho

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