整形地獄にハマった元アイドルの主張「泣きながら“張ったエラ”を殴り続けた…」
こんにちは、現役女子大生ライター雛野まほ(@hinanomaho)です。突然ですが、皆さんは自分のことを不細工だと思ったことはありますか? 私は逆で、自分はそこそこ綺麗なほうだと思っていました。
でも15歳のとき、憧れていたアイドルになって初めて自分が「ブス」だと気づきました。どれだけ努力をしても人気が出るのはいつも可愛い子。ネットの掲示板では「ブス」と書かれ、高校で「アイドルのくせに可愛くない」と面と向かって言われたこともありました。
東京には、そこら中に可愛い子がいた
努力しても努力してもどうにもならない現実。「ブスならブスなり」にと、お笑い担当になり、ファンは少し増えましたが、この顔では憧れの正統派アイドルとしては、やっていけない現実に毎日泣くばかり。
大学進学を機にアイドルを辞めた私は、ますます自分の顔にコンプレックスを抱くようになります。
なぜなら東京には、街にも大学にもそこら中に可愛い子がいたから。「私は可愛いくない」。そう思うと何をしても楽しい気分にはなれませんでした。特にコンプレックスだったのは歯並びで、写真を撮る時は絶対に口を閉じ、人前で笑う時は手で口を隠していました。
ある日、いてもたってもいられなくなり、審美歯科(美しさに焦点を当てた歯科医療)で診察してもらいました。前歯6本のセラミックで50万円と、大学生の私には目が飛び出るほどの高額な値段でしたが、幼少の頃から母が貯めていてくれたお年玉の貯金で“即日施術”をしました。
綺麗に並んだ仮歯を鏡で見た瞬間、今まで感じたことのないような多幸感を抱きました。人前で口を開けられる……それだけで今までより何倍も楽しい瞬間が増えました。