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大卒同期20人の中で唯一、専門卒の僕が金融機関に就職できた理由

学び

「都内にあるビジネス系の専門学校で、私は一般職への就職を目指すコースで勉強していました」

 この4月から地方都市の信用金庫で働く新卒の田中祐貴さん(仮名・23歳)は、事情があって大学ではなく、専門学校という進路を選びました。しかし、「それがむしろ良かった」と語ります。

就職予備校の強みを活かして

机の上で仕事・勉強をする男性

「高校は地方都市の進学校に通っていて、勉強が好きだったこともあって大学進学のために1日8時間ほど勉強していました。だけど家庭の事情で途中から高校に通うことができず、通信制の高校に転校して卒業したんです」

 田中さんは卒業後、契約社員として働き始めます。

「しばらくは契約社員で事務職をしていたのですが、正社員として大きな企業で働きたいと思い、改めて進学を考え始めたんです。

 でも、そのときすでに20歳。学生らしい生活をしてみたいと思う一方で、親への負担や焦りもあり、4年生の大学に通うよりも2年間で資格取得もできて社会についても学べる専門学校を選んだんです。簿記、ビジネスマナー、ビジネス文書やオフィスソフトなどに関する資格取得を目標としたカリキュラムで勉強して、在校中に10以上の資格に合格しました」

学歴がないほど、コンプレックスと無縁!?

学歴

 必ずしも消極的な進学理由ではないものの、大卒が多くを占める就活市場で専門卒はやはり不利になったのでは?

「大きい企業への就職を目指していたので、そもそも専門卒だと採用枠がなくてエントリーができない、ということが多くて苦労しましたね。でも直接、人事の方にかけあってお話をうかがったり、自分なりに努力して道をひらくことができました」

 就職を目標にして2年間サポートを受ける専門学校だからこそ、強みを発揮できる場面もあったようです。

「専門学校では1年生から就活のための授業があります。企業について調べたり、セミナーへ行ったり、授業ではマナーの勉強や敬語、お辞儀の仕方、喋り方や、エントリーシートの書き方、面接での対応の仕方などなど、大学ではなかなか学べないことをはやく学べたので就活はあっという間に終わりました」

 そして見事に地方都市の信用金庫の内定をゲットしたというわけです。

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