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『Qさま!!』『ネプリーグ』…意外にも「コンセプトが変わった人気番組」4選

暮らし

『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ)

ぐるナイ

※画像は公式サイトより

 現在は、「ゴチになります!」をメイン企画とした“グルメバラエティ”という印象が強いこちらの番組も徐々にコンセプトが変わっていった番組のひとつです。

 放送開始当初は日曜夕方に放送されており、その後ゴールデンに進出。ゴールデンの第1回放送では「ナイナイ米を作ろう」というコーナーや、オウムに言葉を覚えさせる企画などが放送されていました。

「ゴチになります!」が始まったのは放送2年目からで、目に見えて視聴率が上昇したため、以後はこの企画がメインになります。

 フレッシュな芸人を紹介する「おもしろ荘へいらっしゃい!」も当番組の人気コーナーですが、こちらは大晦日か年明けのどちらかに放送される独立した企画になっています。

『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ)

「新たな刺激で急かされるより、大人の時間にゆったりとタイムスリップし、思い出話で一緒に笑いませんか」というコンセプトのトーク番組で、放送開始当初は『昭和のオンナ』や『ショックを受けた昭和の名曲』など、1960年代から1980年代頃の事柄をテーマにしていました。

 しかし自由奔放な言動で人気を博してきた石橋貴明さんがMCということもあってか、現在では「みんなどうやってる? お風呂の正解!」や「通ぶれるチャーハン」など、時代に限定されない幅広いテーマが扱われるようになっています。

 番組のHPに寄せられている視聴者の意見には、「初期の頃の『みなさんのおかげでした』を彷彿とさせる」との声もあり、柔軟なテーマ設定は好評を博していることが伺えます。

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 こうしてみると、人気番組は試行錯誤を重ねた結果、クイズやグルメ、出演者の志向など、独自の「強み」を見出したことで、コンセプトが変化してきたと言えそうです。変化の激しい現在では、人気を獲得し維持するためには、当初掲げたコンセプトにとらわれずに、チャレンジを重ねることが必要なのかもしれません。

<TEXT/和泉太郎>

込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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