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DMM亀山敬司会長「世の中、どの事業が当たるか分からない」独自の起業家精神

ビジネス

黒字化になればいいくらいの気持ち

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 事業投資はリスクと背中合わせだ。失敗すれば当然のごとく利益損失が生じ、会社の業績に影響が及ぶだろう。ではなぜ、亀山氏は様々な事業を次から次へと展開していくことができるのだろうか。

「変化の激しい世の中では、どの事業が当たるか分からないので、まずは黒字化になればいいくらいの気持ちでやっている。お金云々よりも、起業家に事業をやらせてみること。結果が出てくれば、投資を増やして育てていけばいい。私自身、ビジネスの0→1に当たる『芽』は生み出せないが、『苗』を育てる役割としてビジネスに共通する売り方を事業に合わせて考えている。ある程度立ち上がってきたら、そこからは現場に任せる。この繰り返しで、事業をどんどん生み出してきた」(亀山氏)

 まずは大当たりを狙わず、小さくてもいいので黒字化できるビジネスに育てる。始まりは小さいが、何が大化けするかは誰にもわからない。

 今や世界的IT企業となったAirbnbもFacebookも、ひょんなことがきっかけで立ち上げたものが、今や世界中に広がるサービスへと成長している。亀山氏の持つ独自の審美眼が、次なるビジネスの潮流を捉え、DMMのさらなる事業成長に繋がっていくのかもしれない。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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