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就活セクハラに女子学生らが緊急会見「OB訪問アプリは出会い系のよう」

学び

「就活アプリ」の問題点

 続いてもう一人の証言者であるBさんは、前出の大林組の男性社員が強制わいせつ容疑で逮捕されるきっかけとなった「就活アプリ」について言及する。

「『就活アプリ』を積極的に活用している学生は多いと思います。今は『OB訪問アプリ』というのが出回っていて、これは就活のアドバイスが欲しい学生と企業に勤める社会人をマッチングするアプリなんですけど、事実上、出会い系アプリのようになってしまっています。

 例えば、私が聞いているのは、アプリで知り合った社会人男性から『一緒にラブホテルに行くならエントリーシートを手伝ってやる』とか、就活のアドバイスと引き換えに性的関係を迫られるということも実態としてあるようです」

リクルーター制度がセクハラ、パワハラの温床に

山下チサトさん

山下チサトさん

 Voice Up Japanの山下チサトさんによれば、このような就活セクハラが原因でメンタル面が不安定になってしまい、引きこもりになってしまうケースも報告されているという。

「あと最近増えているリクルーター制度(企業の人事担当者ではなく、若手社員が行う採用活動のこと)にも問題が多いと思います。これは私の肌感覚ですが、女性に対するハラスメントなどについての基本的な教育がまったくされていない。セクハラ、パワハラの温床になっている印象すらあります」(前出のAさん)

 今回の記者会見の後見人である林香里教授と三浦まり教授は、厚労省の指針には就活生がハラスメントからの保護対象に含まれていないとして、不十分であるという認識を本会見で示した。

 なお、職場のパワハラ指針に関して、2019年12月20日まで政府がパブリックコメントを募集している。これを機に「就活セクハラ」について意見があるという人は、ぜひパブコメ応募してみては。もしかしたら法改正に良い影響を与えるかもしれない。

<取材・文/永田明輝>

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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