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職場近くのコンビニATMに長蛇の列。26歳SEが体験した忘年会の謎

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 忘年会が仕事納めとなる人も多いと思います。が、中には多忙のあまりそうもいかない人もいます。客先常駐型のSEとして働く福田和也さん(仮名・26歳)の社会人1年目は、まさにそんな状態だったと言います。

疲労 ビジネス

※画像はイメージです(以下同じ)

「その当時入っていた派遣先の現場は、非常に手間のかかるプロジェクトを手掛けていました。会社に寝泊まりしている人もたくさんいましたし、それでも回らないので、自分たちが追加で投入されたんです」

 メールに目を通す時間も惜しいような日々。会社主催の行事もすべてスルーしていましたが、先輩の厳命で忘年会だけは参加することになったそうです。

忘年会の会場は会社。参加率はほぼ100%

 しかも、忘年会の会場は、福田さんの会社でした。

「派遣先をようやく出ることができたのは、忘年会の開始時刻の頃でした。前日にあまり寝ておらず悪酔いしそうだったので、二日酔い防止用のドリンクを買おうと思って、会社近くのコンビニに寄ることにしたんです」

 すると、なぜかATMに長蛇の列が。よくよく見ると並んでいたのはすべて福田さんの同僚だったのです。

「嫌な予感がしました。高価な景品を掛けたビンゴでもやっていて、やたら高い参加費でも取られるんじゃないかと思ったんです……」

 恐る恐る事務所に入ると、異様なほどに盛り上がっていました。そこで何よりも驚いたのが、人の多さ。派遣常駐型のSEばかりの福田さんの会社では、同じ会社の人間と顔を合わせる機会はほぼありません。

 そのため、会社が飲み会などを主催しても参加率はひどいものなのだとか。にもかかわらす、忘年会にはほぼ100%の社員が参加していたのです。

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