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サッカーU22代表、親善試合で完敗。東京五輪も迫るが…今後の見通しは?

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すべて横一線でのレギュラー争い

 今後、同じく同世代でフル代表の常連でもある冨安健洋、直前での合流となるであろうオーバーエイジも想定した上で、ここからもう一度、森保一監督のもと、選手のレベルアップと共にチームを五輪仕様に構築、さらに肉付けしていけるかが最も重要となる。

 コロンビア戦の試合後、久保建英が「現実を見つめなおさないといけない」とコメントしたように、戦術、個々の能力において現段階で未成熟な部分が浮き彫りになった。それでも、このタイミングでの敗北は実力を測るうえでの貴重な経験であり、一度の敗北だけで、決して下を向く必要はないはずだ。

 森保監督は「オーバーエイジを含めてのポジション争いだとより意識してレベルアップしてもらいたい」と試合後に語っている。

 12月28日にはU22ジャマイカ代表戦との試合が行われることが発表されている。わずかな期間を置く中で、今回の敗戦を糧にした大きな一歩を踏み出してくれるはずだ。敗れたとはいえコロンビア戦に出場した日本選手たちの持つ能力、経験値は極めて高い。“東京五輪世代”はそれだけのタレントが揃っている。

<TEXT/佐藤文孝>

新潟県在住。Jリーグ、プロ野球、大相撲やサッカーW杯、オリンピックなど多くのスポーツの現場に足を運び、選手、競技から伝えられる感動を文章に綴っている

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