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家飲みでプチ贅沢、伊藤ハム「シチューパイ」が20年売れ続ける秘訣とは?

ビジネス

 11月は、ハロウィンで盛り上がった10月にも増して「ハレの日」のイベントが多い。21日のボジョレーヌーヴォー解禁に次ぎ、22日の「いい夫婦の日」や、23日の「勤労感謝の日」などお酒で乾杯する機会が多くなる。

伊藤ハム

伊藤ハムのロングセラー「キッチンデリ シチューパイ」

 さらには、消費増税に伴うコスパ思考の高まり、コンビニなどで気軽に晩酌セットを購入できるようになったことで、わざわざ飲食店で味わうよりも、家族や友人と、あるいは一人での“家飲み需要”が高まるのではないだろうか。

「黒トリュフのスープ」に着想

 コスパ重視ながらも、ハレの日やイベントごとでは、家飲みでのプチ贅沢を味わいたい。そんな中で伊藤ハム株式会社の「キッチンデリ シチューパイ」は約20年間続くロングセラー商品として根強い人気を博している。

「シチューパイの着想は、留学で訪れていたフランスで、フランス料理の重鎮であるポール・ボキューズのレストランで食べた『黒トリュフのスープ』から得ています」

 こう話すのは、同社商品開発部の廣瀧一孝氏。

伊藤ハム

伊藤ハムの廣瀧一孝氏

 日常の中のささやかな贅沢感を楽しむというコンセプトのもと、価格は300円(税抜)とリーズナブル。おまけに、本格レストランのパイ包み焼きの味を堪能できるとあって、リピーターからの支持も熱い。

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