「ネガティブ経歴をプラスに変える経歴書・面接テク」就職転職カウンセラーが伝授
あまり知られていませんが、就活でも、転職でも面接官からの質問には必ず何かしらの意図があり、彼らに伝えておくべきポイントがあります。
就活という日本特有の仕組みに合わず、悩んだり、苦しんだり、自信をなくしてしまった若者たちの就職・転職をサポートしてきた株式会社UZUZ専務取締役、川畑翔太郎氏。
『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』(実務教育出版)の著者でもある川畑氏に「面接で頻出する想定質問」にどう準備するかを聞きました(以下、川畑氏寄稿)。
「自分の言葉」で答えることが大切
前回までの記事では、過去の失敗経験のエピソードや自分の短所を改善してきたストーリーは、面接で有効活用すれば高評価に繋がるアピール材料になることをお話ししました。
株式会社UZUZでは、実践的な面接対策に入る前に、基本となる想定質問への回答を準備してもらいます。この想定質問は、どんな企業の面接であっても共通して出される質問ということで、企業ごとの面接対策前から準備を開始します。
① パーソナルな情報に対する質問
② 学生時代に対する質問
③ 前職に対する質問
④ 就活に対する質問
⑤ 募集ポジションに対する質問
具体的に、それぞれどのような質問があるかというと、次のようになります。
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① パーソナルな情報に対する質問
【自己紹介】
氏名:
年齢:
最終学歴:
最終職歴:
現在の就職活動の方針(条件):
何かヒトネタ(趣味/意気込み等):
【長所は何ですか?】
長所:
長所を証明できるエピソード:
【短所は何ですか?】
短所:
短所を改善するためにやっていること:
【過去の挫折から何を学びましたか?】
どのような挫折か:
どのように乗り越えたか:
挫折経験から学んだことは?:
② 学生時代に対する質問
【大学(学部/学科)を選んだ理由は何ですか?】
【大学時代に力を入れたことは何ですか?】
1.アルバイト
苦労したこと:
工夫したこと:
学んだこと:
2.部活/サークル/その他課外活動:
苦労したこと:
工夫したこと:
学んだこと:
3.勉学
苦労したこと:
工夫したこと:
学んだこと:
③ 前職に対する質問
【現職(前職)に入社を決めた理由は何ですか?】
【現職(前職)の業務について教えてください。】
業務内容:
苦労したこと:
工夫したこと:
成果を残したこと:
学んだこと:
【退職理由を教えてください。】
直接の理由:
自分の落ち度:
反省点:
④ 就活に対する質問
【新卒時の就職活動はどのような方針(条件)で進めていましたか?】
活動有無:活動していた or 活動していない
活動方針(条件):
【新卒時の就職活動が失敗した理由は何ですか?(未内定で卒業した場合)】
直接の理由:
失敗から学んだこと:
【卒業後の空白期間は何をしていましたか?(空白期間の説明)】
就職活動有無:活動していた or 活動していない
失敗した理由(活動していた場合):
活動しなかった理由(活動していない場合):
【現在の就職活動の方針(条件)は何ですか?】
【新卒時(卒業後の空白期間含む)の就職活動と、現在の就職活動における変化は何ですか?】
過去:
現在:
⑤ 募集ポジションに対する質問
【志望する業界に対して魅力を感じる特徴を3つ答えてください。】
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【今回の募集ポジションの志望理由は何ですか?】
【志望する職種を目指す上で現在勉強(努力)している事は何ですか?】
勉強していること:
なぜその勉強をするのか?:
勉強の進捗と納期:
勉強してみた感想:
【志望職種の業務内容を理解している範囲で説明してください。】
【入社後の目標を教えてください。】
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これだけの想定質問の答えをすべて自力で作成できる人は、そう多くはありません。ほとんどの求職者は回答を思いどおりに作ることができずに苦労しています。
しかし、その自分で回答を作成しようとする姿勢が大事なのです。キャリアカウンセラーはもちろん各想定質問への模範解答を知っています。こういう自力の予習をせずに面接対策に進むと、ただキャリアカウンセラーの模範解答を書き写すだけになってしまいます。
それでは、面接で取ってつけたようなセリフになるか、極度の緊張から頭が真っ白になって回答が飛んでしまいます。自分で考えた末に出した回答でないと、面接官からちょっと深堀りされただけで、しどろもどろになってしまいます。
要するに、面接は自分のことを話す場なのに、人に教えてもらった回答を持ち込むようでは、すでに準備段階から間違ったやり方をしているということです。満足のいかない回答だったとしても、まずは自分の言葉で作成することが重要です。