マツダの東京モーターショー展示が渋すぎる!子供向け「金型磨き職人」体験とは?
ブースのこだわりは「2つのリアル」
小野寺さんに、この体験会のこだわりを聞くと「2つのリアルさにこだわりました」と答えてくれた。
「1つ目は『人のリアル』です。会場で子供たちに指導しているのは、実際に現場で金型磨きを担当している本物の職人です。2つ目は『環境のリアル』です。ブースのデザインは、作業場の一角を再現したものですが、これは全て現場から持ってきたものです」
体験会では、子供たちが研磨を始める前に、実際の金型を職人の方が磨く「本物の金型磨き」の実演を見ることもできる。また「モノ造りのプロ 安全のプロ 考えるプロ」と書かれた標語が壁に貼られていたり、赤いケーブルが柱に巻かれていたりと、まるで実際の工場だ。
小野寺さんは「床はさすがに持ってこれないので諦めました」と笑っていたが、床に敷かれているグリーンシートは現場で使っているものらしい。人と環境、徹底的に現場を再現したブース全体の様子から、リアリティに対するこだわりがひしひしと感じられた。
体験会が始まるたび、マツダのブース前には人だかりができていた。そのなかでも、やはり聞こえる「渋すぎる」の声。実際に金属磨きを体験している子供たちだけでなく、その場に集まった大人たちも送風機の汚れやリアルすぎる標語、職人の実演を見て楽しんでいるようだった。
「アウト オブ キッザニア in TMS2019」は東京モーターショー最終日の11月4日まで引き続き行われる予定だ。
<取材・文・撮影/日下>
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