“世界で最も成功した”プロデューサーが語る「成功への道はハードワーク」
成功への道は、とにかくハードワーク!
――「映画は極上の娯楽である」とお考えだそうですが、そうした映画を大ヒットさせてきた、ビジネスマンとしての信念を教えてください。
ブラッカイマー:まず、映画は極上の娯楽だというのは、あくまでも自分にとってだ。人によってはそれが音楽であり、スポーツであったりもするだろう。自分にとってはそれが映画だということ。
ビジネスマンとしての信念は、ハードワークしかない。仕事に熱心で、懸命に努力すること。私が大学を卒業して、最初に仕事を始めたとき、メールルームの担当だった(コマーシャルを手掛ける以前)。
そこで、たとえば土曜日の深夜に届け物をするとなったときに、他の人が、「サッカーの試合があるから」「デートがあるから」と断っているところを、私は「率先してやります」と言って自発的に動いてきた。
――ご自身はもちろん、『ジェミニマン』でのアン・リー監督、ウィル・スミスを含め、これまでに多くの成功者たちと仕事をされてきました。成功者の共通点を教えてください。
ブラッカイマー:やはりみな、ハードワーカーだね。とても長い時間、多くのエネルギーと多くの努力を費やしている人たちばかりだ。そしてもちろん、自分の仕事を心から愛している。努力をして身を捧げる。なおかつ運も持っている人たちだね。
映画を映画館で観るべき理由
――本作しかり、映画の映像技術がどんどん進化しています。また、配信サービスが盛んになり、映画は家で観るという人もいます。映画界の先頭を走るブラッカイマーさんの考える、映画を映画館で観ることの意義を教えて下さい。
ブラッカイマー:見知らぬ人たちと体験を共有できること。それが大きい。劇場の中で笑いは感染する。笑いだけでなく、感情、感動も移っていく。
特にオープニングウィークエンドなんかは、観客の熱をはっきりと感じることができる。その熱が私にも感染する。そうした空気というのは、やはり映画館でしか得られないものだと思うよ。
<取材・文/望月ふみ>