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引退する畠山、ダルビッシュ…ヤンチャ坊主だったプロ野球選手4人

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ダルビッシュ有:パチンコ店での喫煙で謹慎させられた過去も

ダルビッシュ

※画像は公式サイトより

 若かりし頃、やはりグラウンド内外を賑わせたもののメジャーリーガーにまで登り詰めたプレーヤーも。ダルビッシュ有は東北高校3年、春の選抜高校野球一回戦の対熊本工戦でのノーヒットノーランをはじめ、春夏合わせて4度、甲子園に出場を果たしている。

 2004年のドラフト会議では北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け、高卒ルーキーとして1年目から完封勝利を含む5勝を記録、期待にたがわぬ活躍をみせる。

 ただ、この年、シーズン開幕前の2月、写真週刊誌にパチンコ店で喫煙する姿が掲載され、無期限謹慎処分(社会貢献活動を行うことも含む)を受けたことも広く報じられた。開幕前の春季キャンプ中だったこともあり、プロ選手として、社会人としての姿勢が問われることとなった。

 その後、日米で選手としてキャリアを積み上げていくと同時に、日本のみならず海外に至るまで様々な社会貢献活動に取り組み、災害に見舞われた地域への義援金などの寄付や各種基金の設立なども伝えられている。

西岡剛:監督と取っ組み合いに

西岡剛

『全力疾走 』(宝島社)

 2019年、独立リーグでプレーを続けるベテラン・西岡剛もその独自の個性を貫き通してきた。千葉ロッテマリーンズ入団3年目の2005年、チームが日本一に輝いたその年に自身も飛躍を遂げる。ベストナイン、ゴールデングラブを受賞する活躍をみせ日本代表にも選出、「スピードスター」と呼ばれ、21歳で球界を代表するプレーヤーに。

 そんな日本の頂点に登り詰めた若きスターのプロ入り前、名門・大阪桐蔭高校時代は「みんな中学の卒業式で特攻服を着ていたような人間の集まり」だったと振り返っている。当時の監督と練習中に取っ組み合いになることもあったと言い、かなりの尖った性格だったことが窺える。

 また、ロッテ時代、プレー以外で印象に残るシーンがある。試合後のヒーローインタビューの際、応援団に対してスタンドに掲げられていた横断幕(成績が低迷していたチームに対する辛辣な内容のもの)を険しい表情で取り下げるよう訴えたこともあったことを憶えている。

 その真っすぐな性格、野球へ向けられる熱量の大きさからしばしばファンとの衝突もみられた。その後、メジャーも経験するも2年でNPBへ復帰、阪神タイガーズ時代にはアキレス腱断裂の大けがを負い、数年後には自由契約に。そして現在の独立リーグへと辿り着く。今季のNPBへの復帰はかなわなかったものの所属する栃木ゴールデンブレーブスのチームの優勝に貢献する。

 もはやかつての愛称はあまり使われなくなったかも知れないが、地方球場で披露されてきた、変わらないシュアなバッティングと哀愁が漂うその佇まいはこれまでの足取りを物語っているようだ。ユニフォームがどれだけ変わっても西岡剛の存在感は決して小さいものではない。

<TEXT/佐藤文孝>

新潟県在住。Jリーグ、プロ野球、大相撲やサッカーW杯、オリンピックなど多くのスポーツの現場に足を運び、選手、競技から伝えられる感動を文章に綴っている

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