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傷口を毎日消毒するのはNG?正しい傷の治し方、4つの新常識

暮らし

 形成外科医の平岡由愛です。

 形成外科ではさまざまな創傷を日々扱っています。今回は「傷の正しい治し方」についてお伝えしたいと思います。切り傷やすり傷を作ってしまった。でも、病院に行くまでもない小さな傷。そんなときあなたはどのようにして治していますか?

男性 傷

※画像はイメージです(以下同じ)

 正しい知識で傷を治すことができているでしょうか。少し前までは正しいとされていた傷の治し方も、今では間違った知識となってしまっている可能性があります。

1)傷を乾かしてしまっていませんか?

 少し前までは傷は乾かして治すものだという思い込みがありましたが、今ではそれは間違った考え方です。

 傷の部分は適切に湿潤な環境を保つことで、表皮の細胞を活性化し皮膚の再生を早めます。つまり乾燥させるよりも早く、そしてきれいに治すことができます。

2)お風呂で洗わず放置してませんか?

洗う 傷

「傷はお風呂の時も濡らさないし放っておく」という患者さんが多くいます。傷の治りを遅らせ、汚くさせる一番の原因はバイ菌です。バイ菌が入らないよう、泡で優しく清潔に傷を洗浄してください。もちろん、強い刺激を与えることは傷の治りを悪くするので、あくまで「優しく」洗ってください。

 キズパワーパッドのような、傷部分を清潔な環境に保てるものに関しては、滲出液(傷から出る透明な液)でふやけてしまったタイミングで交換すれば大丈夫です。お風呂の際に中途半端に剥がれてしまった場合もきちんと交換してください。

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