月9『監察医 朝顔』で話題のジュノンボーイ俳優「実はいじられキャラなんで(笑)」
日ごろからいじられキャラだと自負
――カメラの外の雰囲気はいかがですか?
田川:僕はあとからみなさんに加わったわけですが、現場のケータリングのおにぎりなどを食べながら、上野さんが「好きな食べ物は何?」とか話しかけくださって。
最初から「熊田をどう考えてる?」のような質問をされていたら、緊張したと思いますが、自然に優しく、日常的な会話から始めてくださったので、僕も自然に入っていくことができました。
――「熊田をどう?」という話がありましたが、熊田と田川さんには共通点などはありますか?
田川:歯科医院の息子でお坊ちゃまでといった背景なんかは違いますが、後輩キャラでいじられるといった部分は似ていると思います。僕も日ごろからいじられキャラだと自負しているので(笑)。あと、姉がいるのも同じです。
「分からないなりに、やってみろ!」
――堺雅人さんが憧れの俳優さんだと聞きました。
田川:中学2年生のときに、友達から『リーガル・ハイ』を勧められて見たんです。すっごく強烈で魅力的なキャラクターの「小美門研介」を堺さんが演じられているのを拝見して、「自分も俳優になりたい!」と思って、ジュノンボーイに応募したんです。
コミカルな演技からシリアスな演技にパッと変わったり、ものすごい長セリフを話されたり。堺さんは演技が多彩で本当に尊敬しています。僕も人を演じて、自分の色を出してみたいと思いました。
――憧れの堺さん以外で、実際にお仕事をされた先輩の言葉で印象に残っていたり、刺激を受けたことなどはありますか?
田川:生田斗真さんと菅田将暉さんが主演された『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(’17)という舞台が、僕の初舞台だったんです。いろんな町を旅する劇団の男の子を演じさせていただいたのですが、その劇団の座長役だった半海一晃さんに「お前! 自分で考えて動いてみろ!」と注意されたんです。
そのときの僕は、何もかもが初めての経験で、正直、何をしたらいいのかといった状態で、他人任せのところがあったんです。人から言われたことだけをやる、みたいな。でも「分からなくても、分からないなりにやってみろ!」と。
――注意してもらえてよかった。
田川:有難かったです。舞台に立ったら、どんなに初心者でも関係なくてひとりのプロ。甘えだったなって。そのときはめっちゃくちゃ怖かったですけど(笑)。でもすごく有難かったです。