現場で働く社員たちの声

　リクルートキャリアで実際に働いている人はどう思っているのだろうか。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」に寄せられた口コミから紹介したい。

　はじめに紹介するのは報酬についての口コミ。

「仕事内容の割には良いと思う。逆に言えば、スキルが特殊なため転職のときに困るかもしれない。人材紹介で食べていくにはいい会社だと思う。ただ面談しないと業績が悪くなり自分の首をしめるので、結局、激務になりやすい。そして夜も遅くなるので、それでも良ければいいと思う」（カウンターセールス／30代後半女性／正社員／年収720万円／中途入社3年未満／投稿時に在職／2018年度に関する口コミ）

　ちなみにこちらは30代後半女性の口コミで、年収は720万円。リクルートホールディングスの平均年収には及ばないものの、非常に高額だ。

　では、仕事の内容についてはどうだろうか。こちらは少々辛口な意見である。

「目標をハイ達成してもさほど評価されず、目標を下回りそうな状況では激しい詰めに遭う。狭い領域の仕事をただただずっと繰り返す。

　正直、やりがいをどこに見出せばいいのかわからない。また、仕事内容によっては、期の注力分野（注力投資対象）から外れてしまい、誰からも期待されない仕事を行うことになる」（マーケティング／30代前半男性／正社員／年収720万円／2017年度に関する口コミ）

　高額な給与をもらっている分、求められるレベルもかなり高いのだろう。不満が溜まっている社員もいるようだ。

ベンチャー企業らしい独自の社風

※画像はイメージです

　最後に、リクルートキャリア独自の社風に触れられた口コミをひとつ紹介したい。

「年度の初めに全社総会で大規模なイベントがあり、イノベーティブな仕事や優秀な成績を納めた人をスターのように褒め称える文化がある。ときどき有名人も呼ばれたり、司会をプロのアナウンサーが務めたりする。基本的にお祭り好き。

　月末、四半期や半期末には納会が開かれ、その場で披露する盛り上げのために仕事より真剣に頑張る社員もいる」（調査・分析／30代前半男性／正社員／年収720万円／2016年度に関する口コミ）

　まさにメガベンチャー企業らしい豪快さだ。

　今回、不祥事が発覚したリクルートキャリア。今後も学生の就活のお供であり続けるのだろうか。今後の対策と改善にも注目したい。

＜TEXT／菅谷圭祐　データ／キャリコネ（運営：グローバルウェイ）＞