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仕事が早く終わる「スタバ思考」と、終わらない「マック思考」

学び

 あなたの仕事がなかなか終わらない理由。それは、あなたが“仕事肥満体質”だからかも?

残業

※画像はイメージです(以下、同じ)

 働き方改革によって、仕事が楽になるはずなのに、なぜかこれまで以上に忙しくなった、大変になったという声をよく聞きます。もし、あなたがそういう状態に陥っているのであれば、無意識のうちに自分自身で仕事をどんどん増やしてしまっている可能性があります。

 この“仕事肥満体質”を脱却する方法について、新刊『仕事が早く終わる人、いつまでも終わらない人の習慣』(あさ出版)著者であり、研修や講演、コンサルティングを通じて3万人以上を見てきた吉田幸弘氏に解説してもらいます(以下、吉田氏の寄稿)。

マニュアル通りに動くことは効率的なのか

 仕事の大敵は、ムリ・ムラ・ムダとよく言われます。さまざまな企業でこの3つをなくすべく、業務の仕組みの改善に取り組んでいます。

 たとえば、マクドナルドは細かな作業までマニュアルでしっかりと定め、いかにスピーディにムダのない動きで対応するかを重視しています。スマイルですらマニュアルです。

 マクドナルドは回転率を重視しているので、ある意味、仕方ないのですが、当然マニュアルにない商品はつくりません。フライドポテトに塩味たっぷりでとか、特別料金を出すからダブルフィッシュバーガーをつくってくださいなんてことはできません。

 マニュアルに書かれていないことはやってはいけない。そう徹底することで、スムーズに業務を進めることができるのです。

スターバックスはマクドナルドと対照的

スターバックス

 マクドナルドと対照的なサービスをしているのがスターバックスコーヒーです。スターバックスでは、マニュアルは定められているものの、スタッフ一人ひとりが自分で考えて動くことを認められています。

 メニューにないコーラやスプライトを出してもらうことはさすがにできませんが、ティーラテのミルクの量を調節してくれたり、コーヒーに蜂蜜を入れてくれたりと、特別な注文にも応えてくれます。紙コップに「Have a good day!」などとメッセージを書いてくれることもあります。

 また、私は仕事柄全国のスターバックスに行くのですが、スーツケースを持っていると「出張ですか?」などと聞かれ、雑談をすることもしばしば。近くにある観光スポットなどを教えてもらうこともあります。

 お客様一人ひとりと向き合ってくれる分、効率が悪いように思うかもしれませんが、その姿勢だからこそ、多くの人に愛され、人気を保ち続けているといえるでしょう。

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