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現役大学生が日本一の繁華街に「人狼ゲーム専門店」を開くまで

暮らし

他の人狼系店舗の弱い部分を強みに

 ここ「人狼ラウンジ」に限らず、都内でボードゲームが楽しめる店舗は増殖中で、ネットのまとめサイトなどを見ても、その店舗数は100を超えています。それだけに差別化が重要となります。

「代表が人狼が大好きな人で、リサーチも兼ねていろいろなお店に行きました。なかにはワンドリンクの料金が500円で、350mlのビール缶やチューハイをそのまま出すだけの店舗もありました。同じ料金なら、グラスで美味しいカクテルを提供したほうが、質も高いし、差別化やお客さんの満足につながります」

 ほかにはメインコンテンツであるゲームの質も重要です。同じゲームやるならどこでやっても変わらないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

追放された人にワンドリンクをサービス

人狼

人狼ラウンジの会員カード。来店時無料発行、5回来店時と10回来店時に特典(ワンドリンクサービスなど)

「当店は様々なゲームでタイトル獲得し、ボードゲームの監修もする代表が、その日の参加人数や層に合わせてゲームバランスの良いレギュレーションを組み、接客テストをクリアしたゲームマスターが進行するようにしてます」

 話し合いにより脱落者を決定していく人狼は、ワンプレイにかかる時間は40分程度。ゲーム序盤で脱落したプレイヤーは、以後はゲームを観戦するだけで手持ち無沙汰になりがちです。

「そこで、最初に追放された人、初夜で狼に噛まれた人にワンドリンクサービスをやっていて、これも好評いただいています。早いうちにゲームから離脱した方と、カウンターでお話をすることもあります。もちろん、ゲームが進めば、追放者が増えるので、負けた人同士で会話をしたりします」

 ゲーム離脱者が退屈しないケアやサービスが、顧客満足につながるとしています。

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