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ワイシャツから“乳首透け”。新入社員の勘違いクールビズ

学び

ついに女性社員の間で噂が広がりはじめる

スケスケ

「クールビズが始まって少し経つと、なんだか女性社員からの目が気になるようになりました。それでも直シャツが正しくてかっこいいと思っていたので、『見惚れているのかな?』くらいに思ってました(苦笑)」

 クールビズ開始から1週間以上経っても、直シャツクールビズを貫いていたという加藤さん。そんなある日、先輩の女性社員から痛烈な指摘をいただいてしまったそうです。

「直シャツをし始めてから2週間くらいたったころかな。僕のメンターをしてくれていた女性上司に『お前、乳首透けてるのまじキモいからインナー着ろ!! みんな直接注意しないだけだからな!』と思いっきり言われちゃって……。僕も、恥ずかしさと意地で『いや、直に着るのが本当の着こなしなんですよ!』って、どこかで読んだ“ヨーロッパの本場の着こなし”について上司相手にうんちくを披露してしまいました」

部長からの呼び出しに、やっと“やらかした”と気づく

 女性社員とのそんな一悶着を経ても、相変わらず直シャツを貫き続けたという加藤さん。そろそろ周りの目にも気づけよ! と言いたくなりますが、ある日、部長から喫煙所に呼び出されたそうです。

「普段は一緒にタバコを吸いに行くような仲ではない部長に突然、『加藤、ちょっと』って喫煙所に呼び出されたんですよね。なんだろう? と思って、ついていったら、部長がタバコを吸いながら『お前、いい加減にしろよ。わかってるよな? シャツ。おい? グダグダ言ってねぇで肌着着ろ』って。このとき初めて、『あ、俺やらかしたわ』と気づきました……」

 部長からのキツイ叱責を受け、加藤さんはようやく自分が“痛くて、浮いてて、キモがられてる”ことに気がついたと言います。なんでも、役員会議では“新卒社員によるセクハラ問題”として議題に上りかけていたとか……。

「そのまま、喫煙所を出てすぐにユニクロにインナー買いに行きましたよね(笑)。恥ずかしさと自分のダサさに泣きたくなりましたよ……」と反省しきりの加藤さんでした。

特集・「俺流クールビズ」でやらかした!

<取材・文/尾身宗一郎 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

フリーライター。大学院を卒業後、大手メディア会社にてメディア運営やアドネットワーク運用などを担当。趣味は車。個人ブログ「bluexlab」を運営。

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