異動先はガールズバー!ワンマン社長に振り回された代理店マンの顛末
立ち行かない経営に、オーナーが下した決断とは
そんな惨状を知ってか知らずか、久しぶりにふらっと訪れたオーナーは、女の子が1人もいないことにショックを受けたようで、数日後またもや驚きの決断を下します。
「なんとガールズバーもろとも広告代理店も畳むって言いだしたんです。幸いなことに退職金も出るし、昼夜通しての激務に疲れ切っていたので、僕は流れに乗ってすんなり辞めました。
もしどんな状況になっても存続すると言われていたら、優柔不断な性格なので退社するタイミングを失っていたかもしれません。一方、ガールズバーで働くことになっても会社にすがり付きたかった中年社員たちは、『この先どうしよう』と顔を青くしていました」
独裁者の意見がまかり通る会社を避けたい田島さんは、評判を精査して転職活動に臨み、現在は“民主的”な会社で働いているそうです。
「さすがにガールズバーで働けって命令されることは一生ないでしょうね(笑)」
― 特集・新入社員がおどろいた「入社後ギャップ」 ―
<取材・文/蒲須坂正男 イラスト/小池祐子(@ikeko322)>