元暴力団の異色俳優が「あきれて物が言えない」と語る、バカの“亜種”とは?
自分の車に「拡声器」を取り付けた
――ドリフのコントみたいな展開だ。
或布:ほどなくして警察がやってきましたが、警官は僕の風体を見るなり「おたく何をしたの!?」って、いきなりこっちが容疑者扱いです(笑)。しょうがないので、イチから事情を説明してようやく理解してもらえました。
――それって勉強できないバカの“亜種”ですか。
或布:まさにその通りで、あえて名付けるとすれば「勉強できない大バカ」です。並のバカなら多少の可愛げもあるでしょうが、メーターの振り切れてる大バカは救いようがありません。
――いわゆる不良やヤンキーとは別物?
或布:単なるワル気取りというか、マイルドヤンキーなんていう間抜けな造語もあるように、とにかく悪態をついたり、文句を垂れたりするのだけは一丁前なんです。でも、リアルな場面になるとすぐに日和る。要するに不良ごっこしてるバッタもん(偽物)ですよ。
この事件以降、僕は自分の車に「拡声器」を取り付けています。理不尽なことがあっても、僕が出て行くと問答無用で通報されちゃうので。それなら車内から拡声器で注意した方がスマートでしょ!?
「勉強できない大バカ」にまさかのアドバイス
――変な言い方ですが、右翼の街宣車じゃないですか。
或布:そうですよ。こんな僕ですが、実は愛国心を尊重するタイプなので。実際、子どものしつけと教育には必要不可欠な精神だと思いますけどね。
――なるほど。自作自演する相手にも効果的ですし(笑)。
或布:いや、彼ら(大バカ)は想像力や空気を読む能力がまったく欠如しているんです。まあ、若さゆえの蛮勇というか、人生の経験不足、それと親の甘やかしも原因でしょうね。
――何かアドバイスありますか?
或布:そうですねえ。とりあえず、神社仏閣巡りでもしてもらって感性を磨いて欲しい。あの美しい欄間彫刻や天井画を見れば、バカさ加減が少しはマシになって、オープンマインドするかも知れませんから。
<取材・文/永田明輝 撮影/スギゾー>