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もうひとつのW杯「独立サッカー連盟」国際大会を紛争地域でサラリーマンが観戦してきました

コラム

 FIFAワールドカップのロシア大会の開催が、6月15日と間近に迫るなか、ハリル・ホジッチ監督の解任やその後の騒動が大きな注目を浴びています。

 ところで、FIFAワールドカップではない、もうひとつのサッカーワールドカップが5月末に開幕することをご存知でしょうか。

民族的マイノリティや未承認国家の「晴れの舞台」

前回開催地アブハジア、ダイナモスタジアム

 2013年にCONIFA(Confederation of Independent Football Associations)というサッカー連盟が設立されました。

 FIFAなら聞いたことがある方が多いと思いますが、CONIFA(独立サッカー連盟)を知っている人は少ないのではないでしょうか。

 世界にはクルド人のように自分たちの国がない民族や、独立状態にあるものの、国家として承認されていない未承認国家が数多く存在しています。しかしFIFAに加盟できるのは原則として独立国の代表チームのみなので、彼らが代表チームを持ってもFIFAに加盟できません

CONIFA公式サイト日本語ページ

 そんな民族的マイノリティや未承認国家など、さまざまな理由でFIFAに加盟できないチームがCONIFAへ参加しています。

CONIFAに参加する国・民族をおさらい

参加国の国旗、統一旗以外は見たことのない旗ばかり

 CONIFAは2014年から2年おきに「ワールドフットボールカップ」と呼ばれる大会を主催しています。FIFAでいうところのワールドカップで、今年の「ワールドフットボールカップ」は、5月31日~6月9日でイギリスのロンドンで開催されます

 参加する16チームの一部を挙げると、

・チベット代表……中国で弾圧されてインドへ逃れたチベット亡命政府(チベット難民)の代表

・北キプロス代表……キプロスは北のトルコ人側と南のギリシャ人側で二分されていますが、国際的にはギリシャ人側が正式な国家として承認されており、承認されていないトルコ人側の代表

・ブラバ代表……今回の開催国。ソマリア内戦の混乱でイギリスへ逃れたソマリ人の代表。ブラバはソマリア南部にある港町の名前です

 国として存在しないためマイナーな名前ばかりです。

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