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「上司もノルマもなし」で回ってる会社の秘密。飲み会もモニター上で

学び

企業のリモートワーク導入はなぜ失敗するか

ソニックガーデン

ソニックガーデンのオフィス。出社して働くメンバーも

――そのバーチャルオフィスのリモートワークですが、いざ試みて、途中で挫折してしまう会社も少なくないと聞きます。

倉貫:確かにテレビ会議も最初は照れくさかったり、抵抗感があります。でも慣れてしまえば、会って話すのと何ら変わりません。失敗しているのは、雑談や存在の共有など、オフィスが本来持っている機能や感覚までなくしているからではないでしょうか。その点、わたしたちは社員同士が「リモート飲み会」を楽しんでいるくらいです(笑)。

――モニター越しの飲み会ってことですか? 仕事でもプライベートでも社員さんたちは完全に使いこなしてますね。

倉貫:外部の人から見たら、我が社の従業員は仕事もせずに遊んでるんじゃないかって思われるかも知れません。でも、みんな至って真面目に、そして楽しく自分の好きなエンジニアという仕事に取り組んでいます

「働くこと=つらいこと」ではない

同社の社員がリモートで開催する「飲み会」(提供資料より)

倉貫:わたしは「働くこと=つらいこと」ではないという考え方なんです。だけど国は率先して、働き方改革を施行したり、プレミアムフライデーを浸透させようとしていますよね。もちろん悪いことではありません。しかし、そのスタンスの裏を返すと「仕事とは辛くてしんどいんだ。だから頑張れ」っていう風にも聞こえてしまう。

――確かに「仕事はツラいものではなくて楽しむもの」という共通認識が生まれれば、世の中の考え方もガラリと変わります。

倉貫:遊ぶように楽しく働ける環境のほうが、その人のパフォーマンスを最大限引き出せるはずです。みんなが自分の能力をしっかりと発揮できれば、価値ある成果も自ずと付いて来ると思っています。

<取材・文/永田明輝 撮影/詠祐真>

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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