サイバーエージェントがコスト削減を発表も。社員の平均年収に驚き
ブログサービス「Ameba」をはじめ、スマホゲーム、インターネットテレビ局「AbemaTV」など、幅広く事業を展開する株式会社サイバーエージェント。
東京都渋谷区宇田川町に竣工される「Abema Towers」に2019年3月より順次、本社機能を移転することを発表するなど、話題に事欠かない企業である。
17年ぶりの業績下方修正の主要
サイバーエージェントは1月30日の決算発表会において、2019年度第1四半期決算を説明。
2019年度の営業利益の見通しを当初の300億円から200億円に下方修正している。藤田晋社長によると下方修正は17年ぶりのことで、「売り上げ規模の拡大を上回るペースでコストがかさみ、計画に狂いが生じた」としていた。
決算発表の資料では下方修正の理由について、「AbemaTV」の先行投資が進んだことや、スマホゲーム「ドラガリアロスト」などの新規タイトルの売り上げが想定を下回ったことなどを挙げている。そのうえで、「悪材料を出し尽くし、構造改革」「営業利益200億円から再スタートし増収増益を狙う」と掲げた。
4月24日に予定されている2019年9月期第2四半期の決算発表会においては、上記のような立て直し策の効果が見られるのか注目が集まっているサイバーエージェント。ここでは創業当初からこれまでの流れを振り返ってみる。
「21世紀を代表する会社を創る」経営ビジョン
「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げて、1998年に設立され、翌年の1999年には雑誌『日経ベンチャー』主催のベンチャー・オブ・ザ・イヤーで第2位を受賞。2000年に東京証券取引所マザーズに上場している。
2006年にブログサービス「アメーバブログ」、2009年には仮想空間アバターサービス「アメーバピグ」、2015年には定額制音楽配信サービス「AWA」を開始するなど、ビジョン通りに果敢なビジネス展開をしている。
近年ではインターネットテレビ局「AbemaTV」を2016年に開局。2019年1月の決算発表会ではアプリダウンロード数が3700万を超えたことを発表し、2019年4月の「AV Watch」による単独インタビューではこの成果について「まあ、一言でいえば順調ですね」と答えていた。
しかしながら、1月の決算発表ではコスト膨張ついて、AbemaTVへの投資も理由のひとつに挙げており、「番組制作費を見直してコスト削減を進める」とした。