会社でアダルト動画をダウンロード。20代男性が犯したありえないミスは?
晴れて有料プランに加入。ある名案を思いつく
田山さんが申し込んだ有料プランは毎月6000円弱で、お気に入りのサイトにある動画数千本が全てみられる内容のもの。
「例えば彼女がいたら食事代、宿泊代、それからイベントごとのプレゼント代やら何やらで出費がかさむじゃないですか。それに比べて6000円ぽっきりで、十分日々のストレスを発散できるんだったらハッキリ言って安すぎるくらいです。
でも貧乏症の僕が契約していたネット回線は、通信料が3日間で10GBを超えると減速がかかるプランだったので、常にイライラと隣り合わせでした。回線を変えるにしても時間がかかるし、アドレナリンが出まくっていた僕は、もう会社でダウンロードしちゃえって結論に達しました」
アダルト動画を落としては圧縮してお持ち帰り
会社によっては見れるサイトに制限が掛かったり、データを社外に持ち出すことが禁じられていたりという話もありますが、田山さんの会社ではそういった規定が緩かったそうです。
「残業がひと段落ついたところでちょうど終わるくらいのタイミングで、誰もいなくなったのを見計らって。落としたファイルは圧縮してUSBメモリに入れて持ち帰ってました。なるべく時短できるように動画のアドレスをメモ帳にまとめるほどの念の入れようでした」
しかし、田山さんのケアレスミスが原因で“社内ダウンロード生活”は幕を閉じることになります。
アダルト動画をまさかの人物に……!?
「毎回念入りに削除しているつもりでしたが、デスクトップを整理してなかったのが原因で、仕事で使うファイルとごっちゃになってたみたいです。そしてある日、あろうことかアダルト動画ファイルを間違えて取引先にギガファイル便で送ってしまったんです。
会社の人にはどうせバレないだろうって高をくくってましたが、まさか自分から墓穴を掘ってしまうなんて……。送った先がグラビア誌などを発行する出版社で、世間一般に比べるとアダルトに寛容だったため、笑い話で済んだのが不幸中の幸いです。万が一、スポンサーやお堅い会社に送ってたらと思うと背筋が寒くなります……」
同じ轍は踏まないと固く誓い、その日のうちにネットの回線を無制限でダウンロードできるプランに変更しました。
高速回線を手に入れ、より歯止めが効かなくなった田山さんは今も変わらず動画収集を楽しんでいて、より多彩なジャンルの作品が楽しめる8980円のプランにアップグレードしたそうです。
<取材・文/蒲須坂正男 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>